double standard

平成仮面ライダーへの思い入れを語ります。現在は更新停滞中。

仮面ライダー鎧武/ガイム 第11話「クリスマスゲームの真実」

これで年内は最後。お話としても、第一章完といったところでしょうか。
斬月たちユグドラシル社はどういうわけかヘルヘイムの森を探っていた。そして、そこから得た力である変身能力の実験台として、紘汰たち街の外れ者をいいように使っていたのだった…
そう、すべては仕組まれたゲームだったのだ。
紘汰はついに気づく。この世界はもっと大きく混沌としていることを。


とりあえずブラーボがキモい(笑)。腰の動きがアレすぎて、思わずスーツアクターが誰か検索しちゃいました。今井靖彦さんでした、超ベテラン!!!
そして「キュン」て。「キュン」て!もー、ブラーボはズルいなー。強い男が好みなのか…しかしギャグ演出の一方でいっさい相手をしない斬月の冷徹さが怖い。

そうなんだよねー。結局のところ遊びで乱戦しているアーマードライダー達と、仕事として行動している斬月との温度差が激しすぎて。
ここの差の大きさが、すなわちこの物語の大枠なんだ。
とはいえ、それでモルモット扱いじゃ、こちらとしても黙って見過ごすわけにはいかない。紘汰の怒りは当然だ。佐野岳さん、怒り方よかったなあ。感情の表現よいよなあ。

そんでもってミッチはとうとう白いライダーの正体について確証をつかんでしまいました。
ところで、ここの場面、普通なら変身解除して姿を見て…って演出になるんだろうけど。少し意外な演出でした。あの話の流れで「呉島だ!」っていうのは、なんか台詞芸って感じで印象に残りました。

斬月は部下思いなんだよね。目的意識も高いようだし。ただ、その分選民思想があるようで。
戦い方は盾を駆使していて、確実に勝ちを取りにいくタイプと見ました。しかし頭のヘタがタケコプターにしか見えん。あるいは電王ライナーフォーム。

インベスの襲来もなんとか防ぎきり、これでひとまず一区切り。
紘汰とミッチの仕組んだクリスマスゲーム。しかしそれは、考えていた以上に真実を解き明かしてしまいました。
知ってしまったからには、今まで通りではいられない…
運命の輪がぐるりと回り、さて――この力、キミはどう使う?


大人になるのは「善いこと」か

というわけでまた一つステージを進めた『鎧武』。主人公の紘汰もまた、目標である「大人」に向かって階段を上がったとも言えます。
…しかし、予想していた以上にシビアな向き合い方でした。コレはこの先どうなるのか?

何かを成し遂げられる力が欲しいと…
そうすれば大人になれると…
オレたちの誰もが願っていた。

でも、大人ってのはなろうと思ってなるものじゃない。

ただ、子どもでいられなくなるだけのことだったんだ。

大人になるということに、憧れを抱いていた紘汰。けれど、現実はもっと激しくシビアに迫ってくるものだった…
なかなかにすごい踏み込み方をしてきます、『鎧武』。「大人」っていうのが、特別すぐれた完成形のなにかではないのだね。
成長譚なんてキレイな話じゃあない。『鎧武』はもっと厳しい通過儀礼の物語なんだ。

大人になるということは「善いこと」なのか?というと、そういうわけじゃあないもんな。善悪の話じゃあない。運命の渦の中に引き込まれてしまったら、そこで何かを掴まなければ沈むだけ。
もちろん子どものままでいることだって出来る。けれど、それだって、貫こうと思えばヌルい気持ちで出来ることではない。
向き合うということは、それは辛いし厳しいことだけれど…でも、運命に見込まれてしまったら。
それに。その過程で一体なにをつかめるのか…それが本当の人としての真価になる。ヒーローとはそのときどういう存在として語られるのか?
来年もこの続きを楽しみにしたいと思います。テーマ好きだなー、『鎧武』。


ちょいと一言

うーむ。とはいえ、〜9話までけっこう集中してたんですけど。なぜかこの10・11話で少し気が抜けたわたしがいる。なんだこれ?
あれかなあ。なんか10・11話は説明回っていうか答え合わせな感じがして、驚きが少なかったんですよね。説明するのはいいんですけど、盛り上がりに欠けるというか。イベント感が足りない!全アーマードライダーを集結させたのに。
イベント感といえば、キウイアームズもなあ。いやあの武器自体にはわくわくしましたが、登場がさ。もっと溜めて出しておくれよ!そんでもってそれであざやかに活躍してくれよ!やっぱ華の場面なんだからさ。
『鎧武』は全体にその辺がイマイチだのう。大事なとこだよ!


印象に残ったところ

あ、あのキウイの円形の刃物ですが、あれは中国の圏という武器です。思わず予告で画像が出たあたりで検索しちゃった。名前わかんなかったから「中国 武器」で探してみた、龍玄が中華モチーフっていうから。
マジでちゃんと龍玄は中華系でそろえてくるんだなー。むしろなんで最初の武器が銃なんだ。火薬を発明したのが中国(といわれている)から?

今回は細かい演出が妙にわたしの心に残りました。
バロンのマンゴーアームズの攻撃を斬月が盾で防いだり、斬月が黒影のベルトを苛立ちのあまり思わず破壊するとか、そういうところです。あと、スイカアームズで活躍したのが斬月じゃないって判明する場面とか。
なんか丁寧で。これはさすがの柴崎監督!ってことなのかな?

イチゴアームズはああいう敵が多いときに便利なフォームだね!

で、次の回はニュージェネレーションライダー(違)登場と。斬月が夕張メロンカラーになってるのはまた別の話なんだよね?それともアレがそうなの?
そして黒影が量産タイプ?これが一番気になる!