double standard

平成仮面ライダーへの思い入れを語ります。現在は更新停滞中。

思い出ばなし

まあ馴れ初めから。
わたしの場合は『電王』からでした。
衝撃でしたねえ・・・しみじみと。第27話「ダイヤを乱す牙」の回です。
それまでも何度かニアミスっていましたが、がっつり取り込まれたのはこの回からでした。
でもこの回って特殊なんですよね。
この時期、夏の映画が公開されていて、この第27話は連動回として、映画の舞台裏を描くというコンセプトだったのです。ボーナストラックでストーリーがないんですよ、この回。
そんな初見お断りすぎる回のなにが、わたしの心を掴んだのでしょうか。

よく、どんな作品も言われるのが、長期連載だと新規のお客さんが入りにくいということがあります。設定や人間関係の説明がないまま複雑に話が進んでいるので、敷居が高すぎるというわけです。
しかし一方で、すでに固まった世界観・人間関係に好奇心をそそられる勢というのも一定数いるわけです。わたしはこれでした。

冒頭のM良太郎と愛理お姉ちゃんのやりとり、きぐるみ参戦のイマジン共、それをボコボコにするハナさん・・・そしてなにやら事態が水面下で動いているらしい気配!
「なにがどうなってこんなことになってるの!?この世界をもっと知りたい!」
そして次の週がアレですからね。そりゃもう引き込まれますよね。
(しかし後で知ることになるわけですが、この石田監督回が『電王』ハッチャケのターニングポイントだったんですよねえ。タイミングって怖いわあ・・・)
さらにいえばこの「なにがどうなってこんなことに!?」は番組の枠組み自体にも向けられ、すでにしてこの時点で7作あったシリーズを総ざらいすることになってしまうのでした。

まさか子どもの頃ですら見向きもしなかったジャンルに成人式も越えてはまることになろうとは。
つくづく、出会いは不思議だなあと思います。