double standard

平成仮面ライダーへの思い入れを語ります。現在は更新停滞中。

EXシアターオープニングシリーズ「仮面ライダー鎧武/ガイム プレミアムステージ」

昨年末にオープンした「六本木EXシアター」のオープニングシリーズのひとつ。他は有名どころのアーティストさんのライブイベントばっかりで、これだけ異色ですが、まあ出資者がテレビ朝日さんっていう関係ででしょうね。
わたしは普段は早い時期にイベントに行くことはないのですが、今回は「平成仮面ライダー15人が登場する超豪華なステージショー」という謳い文句に惹かれて行ってきました。

1月11日(土)10:30〜
出演:佐野岳高杉真宙久保田悠来
スペシャルゲスト:太田宏介選手(FC東京)

第一部がショー、第二部がトークショーです。
11日、12日ともに3回ずつ公演があって、わたしが行ったのは初日の初回でした。
一番最初の先行予約で取ったんですけど、そのときはまだ11日の出演者は佐野さんと高杉さんしかアナウンスがなくて、後から久保田さんが追加。わーい呉島兄弟だ!12日は佐野さん、小林さん、志田さん。キャラ的には戒斗が引っかかっているのですが、役者さんとして高杉さんが気になっていたのでこのチョイスになりました。
スペシャルゲストはなぜかサッカー選手。なぜか、って、ワールドカップをテレ朝が放映するんだかなんだかだからですね、つまり広報。でも子ども的には嬉しかったんじゃないのかなあ。フリーキックやってくれたからね!


プレミアムステージショー

主に出るのは、鎧武・バロン・龍玄の3人。いつものごとくのバトルの最中、不思議な箱を見つけて吸い込まれます。まあ、要は、そこを支配する怪人と対決するって筋なんですが。その内容が3対3のチームバトル!っつって椅子取りゲームしたり綱引きしたり、子どもが喜びそうな趣向が凝らされていて好感がもてました。本格的なバトルは後半なのです。

一応、ダンスがモチーフだからか、ちゃんと踊ることに感激。アクターさんご苦労様です!よく考えてみれば本編ではガワは踊っていないというのに…現場は大変だな!
バロンだけつめたーくノリが悪い(笑)。んですが、でも最後に踊ってくれて、それに少々焦った。焦ってから気づく…いやバロンも踊るんだよそういえば!クールキャラがターンすることに未だ慣れないわたしである。

綱引きでは、なぜか斬月お兄ちゃんが助太刀に。声が聞こえた瞬間、客席が期待にざわめく!
…が、出てきたのはなんと斬月・フォーゼアームズ!…ってなんでだあ!?映画見てないとわかんないぞ、でもチビっ子と大きなお友だちのみなさんはちゃんと反応してた(笑)。そして兄さんはロケットモジュールで綱を引くという反則技を使ってチームを勝たせてくださいました。さらにはやっぱり映画と同じく、「宇宙キター!」をしようとしてしないという芸まで披露。
…兄さんはアレだね。二次創作あたりでイジられキャラになるね。そう確信した一幕だったね。結局なにしに来たんですか!

というか、なんか全体的に映画とコラボな内容でした。メインの怪人も、映画に出てきた緑色のアイツだったし。
怪人もフォーゼアームズも、なんとなーく作りがしっかりしているように見えて、もしかしたら映画の転用かなって思ったりもしてみたり。再利用?だったらおもしろいな。
あとそういえば、気絶してる鎧武の格好なんかも、本編での森に突っ込んだときのあの間抜けな体勢と一緒だったりして、そんな感じにわりと芸細でした。

怪人は歴代ライダーを「力」として利用しようという思想で。強い力は行使してナンボということですね。でも鎧武はそんな乱暴な理屈には反発するぜ!「俺はこの力を守るために使う!」おお、ちゃんと本編に準拠しておる!
んで、そんな鎧武(とあとバロン)をサポートするために、龍玄の呼びかけにより会場のみんなが声援を送り、その応援により、歴代ライダーが実体化!鎧武たちと一緒に、敵に立ち向かってくれる。とゆー流れ。
いやあキッズたちの「がんばってー!」は本当にいいものですね。ああかわいい。だって力入れすぎて勝手に応援しはじめるんですぜ!


歴代ライダーinバトル

んで。個人的にコレにすごく盛り上がった!そうかあ、わたしはコレが見たかったんだなあ。

いや、今回なんでチケットを取ってしまったのかイマイチ自分でも分かってなくてですね。なんとなく行きたいから取ってみたんですが、行ってみてわかった。わたしは当時の動きをする歴代平成ライダーたちが見たかったんだ
映画やウィザード特別編でも出てきましたが。あんまり本編の動きのトレースではなかったんですよね。どうやらそれを欲していたらしい…というのを、バトル冒頭、キバが例の連続パンチを叩き込む動きで悟りました。
そうか、ショーならやってくれるって、ゴーバスターズのときに学習したもんなわたし!そもそもショーが見たいな、と思った一因にはゴーバスのショーがやけにおもしろかったのがありますが。

今回のこのショーは期待に応えてくれて満足でした。ファイズが敵の後ろに陣取るんですけど、肩をポンポンって叩いて振り向いたところを例のナックルでパンチ!っていうヤンキーファイト(笑)。しかも、「もう一発だ」って2回やってた、ヒデエ(笑)。カブトは一人遅れてライダーキックだし。
フォーゼと電王は勢いよくぶつかったりしてキャラ反映されてるな〜。あとクウガの低い体勢とか。
アクターさんはみなさん初回だからかちょっと動きが大変そうでしたが、アギトの人だけやけに滑らかでつい注目してしまいました。あの人はいい動きだ!

敵怪人は歴代の敵を召喚して対抗するんですけど、そのチョイスが。テラー、サジタリウス(だよね?ゾディアーツは正直見分けがつかない奴が多い)、グレムリン、カザリ…なんですけど。
なぜカザリ?一人だけ格が落ちるなあとか思ってしまった、すまぬ。まあストックの都合だろうけども。
敵1体にだいたい3〜4人のライダーがぶつかる、っていう組み合わせでした。
クウガ・アギト・キバVSテラー
フォーゼ・電王・響鬼VSサジタリウス
ウィザード・龍騎ブレイドVSグレムリン
カブト・ファイズ・オーズ・ディケイドVSカザリ
内訳はこんなだった…ハズ…う、ダブルがどこにいたのかが思い出せない。

そんでもってフィニッシュは鎧武が決め、無事にもとの世界に戻れました。めでたしめでたし!
最後の最後にグリドンが出て〆(笑)。でした。

スペシャトークショー

これも二部構成。前半がキャストトークで、後半がゲストと一緒にフリーキック対決でした。

キャストトークは、仕切りの佐野さん・真面目な高杉さん・しれっとはぐらかす久保田さん、って感じでした(笑)。
いやあ、佐野さんはすでに座長の自覚が高いですね。すごくしっかりしてた。
高杉さんは真摯だなあ、と。でも、とっちらかったりは全くしてなくて、こちらもすごくしっかりした人だなあ。
久保田さんだけ異色(笑)。何を聞かれてもメロンに繋げて煙に巻いていく謎のトーク力…っていうか、ゴーバスの馬場さんもそうでしたが、R30ともなると小ふざけを入れてかないとちょっと恥ずかしいんじゃないかしらん。10代の高杉さんなんてほほえましくなるくらい真っ直ぐだからね!大人はジョークで場をごまかしていくよ!

内容はあんまり気合を入れて覚えていないので割愛。ただ、この人たち安定感ものすごいなーという印象が強く残りました。

「紘汰は最初は頼りなかったけど、回を追うごとに魅力的になっていきましたよね?」という司会のお姉さんのよびかけにすぐに反応できなくてすみませんでした(懺悔)。いや、だって紘汰は最初から魅力的だもの!


FC東京からは太田宏介選手。ちゃんと客席からコールがあって、まさかここまで追っかけが来たのか?それともライダーファンでなおかつなのか?
最初に軽くトークやって、それからパフォーマンス。1回目がインベスの立て看板をフリーキックで倒すっていうので、2回目がチーム鎧武とシュートによるストラックアウト(?)対決。大道具凝ってました(笑)。
高杉さんと久保田さんはともかく、佐野さんはサッカー小僧だったということで、なかなかの腕前(足前?)を披露してくれました。本当に運動神経高いな、この人。貴虎兄さんは初めから戦いを放棄してました(笑)。

ストラックアウトはもちろん太田選手の勝ち。しかし、「ヒーローは負けられないんです!」ってことで、佐野さんが鎧武に変身して再戦・必殺技で吹き飛ばして勝ちをおさめるという筋立てでした。いいのか、それ?(笑)

正直、最初はサッカー選手って言われてもわたしはサッカー見ないし興味薄かったんですけど、楽しかったです(笑)。
いやあサッカー選手の人はノリが良い。さすがに平成ライダーは見てないそうですが、それでも全く物怖じぜす。兄さんのメロン話に乗っていくし、オリジナルのライダーポーズ決めるってくだりがあったんですけど、動きキレッキレの上にセンスある(笑)。フリーキックもかっこよかったし、ファンにはならずともサッカー選手に対する好感度が上がりました(笑)。

んでこの最後のあたりだったかな。キャスト3名が生エア変身も披露してくれました。わーい!
佐野さんは、さすが、キまってるぅ!迫力が、正直他の二人と違う。高杉さんはまだ照れがあるね。久保田さんは…そういえば本編では1回しかやってないんだった。そりゃしかたねえや。


てな感じ。大人的には全体に楽しかったけど、キッズたちは興味をなくして飽きてたのがかわいそうだったかな。まだ今ぐらいじゃキャストには興味が湧かないのかもね。


終わってみて

楽しかったです(笑)。よくまとまっていたし、ライダーのショーもある程度定期的にやるようになってくれたらいいなあ。
EXシアターは、さすがに新築だけあって、音響が良い!椅子も簡素なのに座り心地が良かった。ステージは小さいのに動きやすいみたいで狭く感じなかったし、客席と距離は近いし、これは良い箱。ライブで来たいな、と思いました。行く予定の人は楽しみにしていいと思いますよ。

それにしても、わたしはついにショーまで足を運ぶようになっちゃったよ。ライダーの動きが見たいというのはよくわかったが…どこへ行くつもりなんだ、自分…

あ、でもやっぱりオマケのキャストトークがあったのは大きいよ。なかったらさすがに行かなかったと思うし。6割ショーで4割キャスト目当てかな。…なんの弁解をしているんだわたしは。

しかしやっぱり『鎧武』はつくづく、キャストがいいね。ショーのアテレコもうまかったしな〜。
そりゃ、『オーズ』や『ウィザード』なんかも良かったけどさ。『鎧武』は組み上がりが早い気がする。キャストが自分の役柄を掴むのがかなり早くて、さらに上乗せもできてた。
正直、最初の頃の虚淵さんの脚本、構造的に書きすぎて味気なくなりかけたところがあったと思う。それを緩和して世界観を膨らませられていたのは、なにより役者さんたちの安定度の高さだったとわたしは感じている。
さすが武部Pが命運賭けて選んできたといわれるだけのことがある。この段階のショーでここまでのパフォーマンスができているってのは大したもんだと思いますですよ。

最後に退場口でライダーたちとハイタッチがありました。鎧武・バロン・龍玄とあとグリドン(笑)。兄さんは!?


オマケ

会場にて。なぜか2回も、「ドリアンの人は?」という子どもの声を耳にしました。すごいぞブラーボ!
あと、主題歌を口ずさんでいる子も多く、湘南乃風さんは子どもが歌いやすい声質なのかな、と思いました。