double standard

平成仮面ライダーへの思い入れを語ります。現在は更新停滞中。

獣電戦隊キョウリュウジャーVS特命戦隊ゴーバスターズ 恐竜大決戦!さらば永遠の友よ

良かった、見れた!
おもしろかったです〜、いやあ、これは映画館で見るものですな!大迫力〜

さて感想なんですが、主にって言うか完全に『ゴーバスターズ』ファン目線の感想になりますのでご了承ください。
あと最後の方にトッキュウジャーにも言及しているので、そこもご注意を!



いや〜、おもしろかった!おなかいっぱい!時間が許せば2回といわず3回は見たかった〜。
…んですが、さてあらためて感想というと……特に内容がない!
ココが良かった、ココが迫力あった、って断片はあるんですけど。まとまってなんか、ってないな…
いやでもそれで評価が落ちるとかではないんですよ。おもしろかったという感想は揺るがないし。
そうだ…この感触…これは……これはヒーローショー!そうだ、これスクリーンで見るヒーローショーだわ!

ありがとう坂本監督

やあ、しょっぱなテーマ曲に乗ってレッドバスターが現われた瞬間、自分でもびっくりするくらい胸が弾みました。あのミッションインポッシブル的な曲、わくわくするんですよね、ただでさえ。
っていうか、ゴーバスターズからなんかい!いいんですか?いいんですか!?
ってうろたえていたら、あのアクションですよ。おおお、ゴーバスターズが帰ってきたぞー!!!

アクションに関して、心配は杞憂でしたっていうか、想像以上のなぞり具合でした。『ゴーバス』のあの手数の多いスマートなスタイルに+坂本ゴージャスって感じで、おお、これこそ、オリジナルにアレンジが加わる醍醐味!
坂本監督ご自身が、「ファンに怒られないように研究してきました」って言っただけのことはある。すいません、ちょっと信用してませんでした!

あらためてこれを見て、『ゴーバス』っていう作品はアクションにらしさが込められていたんだなって再確認しました。どのヒーロー物もそうだとは思うんですが、たぶん『ゴーバス』は特に。
今回、ほとんど脚本的な動きはなくて、アクションアクションだったわけですが。それだというのにわたしはこの映画に『ゴーバス』ファンとして満足しました。もう一度彼らの雄姿をみれた、嬉しい!ってなった。それは、『ゴーバス』のアクションがそこにあったから。

あと、『ゴーバス』的な意味だけでなく、この映画のアクションはとてもおもしろかった。正直、坂本監督のアクションは2回続けてみたら味が一緒でげっぷが出ちゃうんだけど、この『VS』はシーンが変わるごとに色が変わって飽きないどころか楽しかった。きっと、『アバレンジャー』や『ジュウレンジャー』の要素も入ったからなんじゃないかな。
他のシリーズを意識したことで、芸風が広がって、変化に富んだものが出来上がったのではないかと。

そういうわけで、今回の殊勲賞は坂本監督!『ゴーバス』ファンとしてもありがとう!

豪華競演

っていうか、あとから振り返ってみたら、まったく『VS』しとりませんでしたね。見てたときは気になりませんでしたが、レッドバスターVSキョウリュウレッド、見たかったな…せっかくブラックになったというのに。

ゴーバスターズは戦いを終え一段落した先輩って感じはあまりせず、本編の延長線上な感じ。プロフェッショナルを意識されていたかな。
ヒロムとダイゴの温度差はほほえむ。そしてのっさんとリュウジの邂逅は期待以上でした(笑)。のっさんの方は思いっきり気さくなおっさんを意識した造形だから納得していましたが、こうあらためてリュウジが並んで同じことしていると……あ、残念な人だ(笑)。うっちーはいくつなのかは知らんが、わりと他人事にならんような気がするぞ、きみは。ソウジとイアンはフリーマンJにいいように翻弄される。

んでもって、ヨーコちゃんとアミィ!…まあこんなことになるような気はしていた!坂本監督大爆発(笑)
対するは復活したエスケイプ様。ああ相変わらずうるわしい…。女の子三つ巴で足を振り上げ振り下ろすよ!おっさん自重しろ!
いや、すばらしいアクションでしたが。ところどころでつい、「わかっていたよ…」的な笑みがこぼれてしまう。あれだけ動ける女の子三人そろえたら楽しいのはよくわかりますがね!

しかし、あのハグはなんか違うんだよなあ。ヨーコちゃんの使い方はそうじゃないよ監督!キャラ解釈的にとか狭い話じゃないんだ!
あそこは、初めの一、二回目のハグは開放的なアミィのノリに戸惑いながら、しかしいつしか同じ女の子戦士の存在に喜びを感じて三回目には自分から積極的にハグを返す!そういう機微が欲しい!坂本監督は大味なところが惜しい。
いや大味もいいんですけどね。なんの話をしているんだわたしは。
アミィはなぜ制服が似合わないのだろう。顔立ちがしっかりしているから?

黒木司令のニューヘアーに動揺をおさえきれず。ねえ、なにがあったの?どういう心境の変化なの!?
弥生嬢の「きます!」にはくすり。
ここにきてエンター様のヘアスタイルに新バージョンが加わったぞ!

アクション、アクション!

キョウリュウジャーの面々は、ブラックな動きもやったりと、バリエがあっておもしろかった〜。
一敗地に塗れてからの大復活は迫力があります。動かすなー、坂本監督。必要ないんじゃないかというところでさえワイヤーで吊るからね。
そしてティラノレンジャー大先輩の動きのキレよ。すっげえ決まり具合!かっこよかった!震えたね!もうすでに引退されていた上での今回の出演だそうですが、さすがJAC出身は伊達じゃない…
アバレッドの気のいい兄ちゃんっぷりにさわやかな気持ちになりました。

わりと正直、ロボ戦はもういらないんじゃないかな的な満腹感でした(笑)いやあ、力を合わせるのにどのゴーバスロボを使うのかと思いきや、まさかのライオーとはね。あれ、マジ性能高いな!エースじゃないんかい!

そうそう、エンター&エスケイプ様といえば、最後の方でネオグリフォーザーとネオガイルドンと一緒に迫ってくるんですけど、そこで爆発!のときに、横のガワどもは「おおう!」って炎を腕を上げて防いでいたのに二人だけは微動だにしていなかったのがさすがだと思いました。アバターだからね!

だけど、ちょっとはミソを付けさせて

まあ『ゴーバス』ファン的にはどうしても大事なところです。陣マサト、復活!
どう料理するのかな〜、と思ってましたが、想像以上にセオリー通りでした。Jに一回分だけデータが残ってたのってやつ。
FLTと一緒なんで、まあそんなもんかな〜。というか、これでわたしの中でやっぱり『ゴーバス』のファイナルはFLTだなってことで決定しました。ヒロムたちに特に変化が見られないといい、『VS』は完全に番外編だな。むーん、本編の後日談的位置づけを期待していたのだが。まあ、しょうがないか。

Jに「カブっていいぞ!」ってのはくすっと笑えて好きですし、まあそんな尺もないしそれはそれで全然いいんですけど。ね。
でもなあ。『ゴーバス』ファン的に不満っていうだけじゃなくて、なんつうか、もう一言くらい付けられないもんなのかなあ。
大事なとっておきの一回きりの奇跡をここで使う!っていう、「いざ」と感が足らん。なんかさ、そんなあっさり使っちゃっていいの?って思っちゃう。
別に説明をつけなくてもいいことではあるんですけど、あの最終回から今まで特命部が存続していた理由はなんなんだろう。ヴァグラスに残存勢力を感じて残していたんだ!ってなことなら、いまここで陣さんをよみがえらせることに意味が出る。でも、そういう言及もないし。

わたしゃあ、三条脚本のこういうところがどうしても引っかかってしまうのだ……
というわけで以下縷々と愚痴るので、見たくない方は次の項目をスクロールして飛ばしてもらうか、ブラウザバックでお願いします。

愚痴です。

どうもなあ。三条さんはヒーロー物の大味さがもたらすおもしろみをやりたいんだとは思うんですが。それがどうも、天然を意識して再現しようとするときに発生しがちな灰汁みたいなのがやっぱりあるんだよな。
まあ気にならない人はならないだろうし、わたしがそういうのに過敏ってだけです。

この映画でも、些細なことが気になってしょうがない。

テーマの真ん中にダイゴとガブティラの絆があるわけですが。そこは疑う余地はないとして(竜星さん良かったよ!)、でも、キング、「俺の親友?誰だろう」ってヒドくねえか
そこでさあ、例えば、心当たりが多すぎてわかんねえ!だってみんな仲間だもんな!とか言われたらおもしろみもあろうし後々、一番身近な存在を身近だからこそ見逃していたってな効果も出たと思うんですが。いや、そうしろというのではなく、そこ、書いてて気付かないか?ってなるんですよ。キングは情の篤いヤツなんだろう?

最後の大団円の場面でも。キョウリュウジャーの面々がヒロムを指して「照れ屋」と評するんですが、それで落着するんですが、いやそれ違うだろうと!
キャラ解釈のこだわり、みたいなせせこましいことじゃないんですよ。俺のヒロムくんはそうじゃねえとかそういうことが言いたいんじゃないんです。
内面を表に出さないという、とっつきにくい、でも誰よりも熱いハートを持つってキャラに対して、「照れ屋」という語彙で片付けるセンスが引っかかるんですよ。「照れ屋」っていうのはそういうキャラを指す言葉じゃないだろう!好意を示すことににためらっちゃうのが「照れ屋」だろう、ソウジはともかくヒロムはそもそも好意を示すっていう選択肢がないだろう。

エスケイプ様がデーボス軍+αに対して「あなたたち、なかなかイイものね」って言って、キャンデリラが「あーらそうよ、わたしたちたいしたものよ」って答えて、ラッキューロが「なんか噛みあってないなあ」っていうお笑いシーンなんですがね。
いやこれ、まずそもそも成り立ってなくないか。
エスケイプの台詞が、相手を嘲弄したものなら、それを素直に受け取ったキャンデリラが間抜けでおもしろいけど、そういうわけでもない。スーパー戦隊を圧倒して帰ってきた後のシーンだからね。
もしそれがやりたかったのであれば、違う場面でやるか、台詞をもっと変えるかしないと。

わたしが、言葉を職業として操る人に過度の尊敬の念を抱いているからかなあ…気になっちゃうんですよ…

トリンを見てヒロムのウィークポイントが発動しかかる、ってのは、まあやりたくなる気持ちはわかるんですけどね。
でも、どうみてもニワトリに似てないよ、トリン。せめてそのまえに小麦粉でもかぶる事故くらい起こしといてくれないと、さあ…
なんか、一手間が足りない。足りないよ!

おもしろくなかった、とは決して言いません。言いませんが、引っかかるんだ!

おもしろかったんだよ!

ヒーローアクション映画としてとっても楽しかったです。マジでもう何回か見たかった。
DVD買うかっていうと、違うんだよなあ。これはスクリーンで満喫するものだ。

ロボ戦、必殺技だすとき、キング=竜星さんの勢いに引きずられて、ヒロム=鈴木さんの声もいつもよりも深みがあってすごく良かったです。
キョウリュウジャーの面々は、本当にはじけていて、すごいなあかっこいいなあ。でもやっぱり一番は竜星さんだね。子ども向けヒーローをああまで体現できるのは、すごい!あと、アミィ役の今野さんは、あの「ウフッ」ができるというのがすごい。はずさんなあ、キョウリュウジャーは。

ジュウレンジャーアバレンジャーも大活躍で、戦隊ファンは嬉しかったろうな。わたしも諸先輩方の雄姿、目に焼き付けました!

というわけでおもしろかったよ!本当だよ!

おまけ:烈車戦隊トッキュウジャー

すっかり忘れてたら最後に出てきました。
内容にまったく絡まないとは、これは完全に宣伝だな!でも、絡ませようと思ったらかなり面倒くさそうなんで文句はないです。

っていうか、こ、これは…!

なんかユルいの出てキター!!!

お、おう…すっげえインパクト。名乗りが駅アナウンスだったのも衝撃でしたが、二番目のヤツがお辞儀、だと…?
エグザイル的な動きまでしやがるし、え、これ、笑っていいの?

などと戸惑っていましたが、例の乗り換え。あれ、画面に集中しちゃいますな。「え?あ、そうするの。ほう、それで、へえそうなるんだ!」みたいな。手順多いいんだけど、多いからこそ気になるっていうか。
同じ館内にいたチビっこたちもおよそそんな感じでした。お父さんも(笑)。いや、あれ、気になるし、うまくすれば自分でもやりたいと思わせると思う。
しかしあの手順をじっくり見せる感じ、なんかライダーっぽいな、どっちかというと。

とにかくすべてにおいて衝撃だったので、とりあえず第一話は見ます。噂では、このただでさえ要素の多い戦隊にさらに面倒な設定まであるそうで、靖子さん働かされすぎ…!!!

しかし、最初にビジュアル発表されたときから思ってはいましたが。あらためてスクリーンで見て、この思いを確かなものにしました。
鎧武と並んだときの絵面、すごいことになるな……!
バンダイさんと東映さんは、もう少しバランスというものに気を遣ったほうがいいのではなかろうか。

気になったのは、5人の声質がかなりかぶるということ。男も女も。変身後の状態でわやわやされると判別付きにくそう…靖子にゃんお得意のキャラに合わせた口調設定でどこまで乗り切れるかしらん。ま、そこを含めて、楽しみにするのがいいのでしょうな。
しかしここまでDVDにおさめるのかしら。ボーナス映像って感じなんですが、これ。