TEPPEN STAR

その前に近況

「VS」見れましたー！感想はおいおい！
関東、雪、すごい！確かにこれほどの雪は記憶に遠い……

先週、風邪をひきまして。久しぶりに寝込んでしまいました。
なんか元気出したいなあ、と思ってダウンロードしたのがこの曲です。映画「MOVIE大戦　鎧武&ウィザード」の主題歌。
…なんですけど、あらためて聞いたら逆に胸が締め付けられてしまったのですよ。

なんだろう…この曲、今までのとは明らかに違う気がする。

サビのとこなんですけど。

【１番】
TEPPEN STAR Lonely Survive
たった　ひとつだけ
空の　頂上で
輝く星を目指すなら
誰でも願う時は
彼方の星見上げるの
変わらないでいて　流れないでいて
キミがLast Hope
【２番】
TEPPEN STAR Lonely Survive
たった１人だけ
争い　終わらせる
カギになる人だとしたら…
迷える旅人は
動かぬ星探してる
惑わないでいて　迷わないでいて
Loadstarはキミなんだ

（歌詞はこちらで→hitomi TEPPEN STAR 歌詞 - 歌ネット歌ネットさんはいつも使わせてもらっております、ありがとう！）

なんかなあ、ここで辛くなるんだ。
「変わらないでいて　流れないでいて」っていうところが、特にね。
たったひとつの星だけがみんなに勇気を与えてくれる。だから、その星に向かって祈るよね、わたしたちは。そしてその星が美しく儚ければなおさら。無責任な気持ちではなく、あの美しさを守りたいと、そして祈ることしか出来ないから、と。
でも、祈られる方の気持ちになったら。辛いことや動揺することに出会って、胸をかきむしるほどに苦しんでいて、それでも「変わらないで」と祈られるのは。美しいままでいて、と言われるのは。
あなたの美しさだけが世界を救えるのだと託されたら。
どっちの側の気持ちもわかるし、どっちの側も尊いから、なんだか板ばさみになるんだ。

ちょうど『鎧武』が１３〜１４話だったのも大きいような気がする。変わらないでいて、優しい気持ちを壊されないで……でも、だからこそ辛いんだ。

年齢を重ねれば、前に進む中で少しずつ失くしてしまった気持ちってのはある。でもその代わりに力も得たから、一概に大人になることが汚いことだとは言えない。
変わらないでいることも、変わることも、美しくて哀しいんだ。

平成ライダー楽曲を聴いてきていて、こんな気持ちになったのは初めてです。

これまでのライダー曲っていったら、主人公の応援歌みたいな感じで、主人公の気持ちに寄り添いながらも一緒に前に進んでいくから、歌詞が重くて感情移入して泣きそうになってもこぶしを握って「がんばれよ！」ってなったんですけど、この曲は違うんですよね。
応援はしている。でも、それと同時に、主人公がどこか遠いところにいるのを見ているような景色が浮かぶんです。

ヴォーカルのhitomiさんは、この曲を「男の人を支える女の人の気持ちで歌った」のだそうです。
歌手の心の込め方で曲って変わるんだなあ。と、あらためて思った事例でもありました。
歌詞がこのままでも歌い方が違ったら、わたしは上記のような印象を覚えなかったかもしれない。

曲調もポップで、この曲、哀しくなっちゃうけどついつい聞いちゃうなあ。良い曲だと思います。