仮面ライダー鎧武 第37話「バロン・サッカー対決 夏の陣!」
教訓:プロサッカー選手のシュートは、すごい。
番外編だなと思ったら本気で番外編でした。なんか懐かしいな、かつての夏のギャグ回のようだ…
というわけで、映画コラボ回でした。コラボっていうか、完全に宣伝である。内容的なものはひとつもないよ!でも爆笑したからいいや(笑)
映画版で描かれるのは、どうやらダンス&インベスゲームではなくサッカーが流行っている沢芽市のもよう。っていうか、インベスもクラックもないのかな?ユグドラシルタワーはあるけど。
謎の少年は人の記憶も書き換えられるようだし、別世界というよりはすり替えているだけなのかしらん。
初瀬ちゃん生きてる(!)し、戒斗の腕の傷も治っているのは…?
そんな世界に戒斗が飛ばされ、わたしたちはともに垣間見ることになるわけですが、謎が謎を呼ぶよー。映画を見ればわかるのか?う、なんて巧妙な宣伝!
さすがにこの情報量では内容を作るのは諦めたようで、毛利さん、今回は単純に娯楽に徹して作っています。いやでも、わけわかんなすぎて爆笑しちゃったからこれでいいや(笑)。
- ユニフォームを(無理やり)着てサッカーをするブラーボ!
- なんの脈絡もなく現れるプロサッカー選手!中村憲剛@川崎フロンターレと太田宏介@FC東京!!!解説してくれるペコの驚きっぷりがナイス。
- 呉島兄弟の死闘を止めるべく走り続ける紘汰を襲うインベスとは違う怪人!でもそんなことより見よ佐野岳さんの脅威の運動神経を!壁走り高すぎバク転見事すぎ。
- 戒斗さんは華麗にシュートを外すし、あと、できるようになってからは中の人である小林さんの運動神経のなさを思い出して「なんて上手いカットのつなぎ合わせだ…」って感心しちゃうし、っていうかなんでサッカーの特訓シーンが入るんだよ!(答え:入れたかったから)
- テロップタイムがまた笑いを誘う(『アキバレンジャー』で得た知識がこんなところで)
- 記憶がなくなったから状況の説明をしてくれ、というのはうまい誘導の仕方だなー。こういうとこだけ頭が回るよな、戒斗って。
- プロ選手のシュートの切れ味はマジで違いますね…
とはいえ、呉島兄弟を止めようと走り続ける紘汰の必死さは残して、本編の緊張感を保っていたのは柴崎監督さすが。あのシーンになったら胸の痛みが戻ってきましたからね…
そう思うと、これは息抜きとしてちょうどよかったかもしれない(苦笑)。映画の宣伝としては正解だなー。本編のあのテンションに浸っている最中に番外編に足を運ぶのは、なんかちょっと、気持ちの整理がつけにくいもんね。
戒斗キャラ立ち回として期待してたけど、意外な表情とかはなかったですね。どっちかというと、戒斗がいかに戒斗であるかの再確認。
サッカーが頂点に立つ手段ならすぐさま手を出す!目的のためなら手段を選ばない、そしてやると決めたら徹底的に…ブレないなー戒斗さん。そんな戒斗についていくザックとペコも変わらない。あっこのやり取り前に見た!って重ね合わせがうまいなあ。
しみじみと思ったのは、戒斗はやるとなったら真っ向勝負なんだよなあ。とりあえずサッカーうまくなろうって発想だからな。
わりと誤解されてるっぽいんですが、戒斗は単なる勝ちたがりではなく実力主義なんですよね。まず力をつける。それで勝つ。ちなみに実力っていうのは物資および協力関係も含んでいます(だから多対一は可)。闇討ちは実力ではない=強さではないから不可。
戒斗が見つけた世界の正しさは、たった一つ「強さ」で、強ければすなわち君臨できるし君臨する証である。資格のようなものかもしれない。ある意味、子どものような純真さがありますね。正しい一つのものがあり、それを持っている人が法則にしたがって世界に選ばれる。
もしかしたら、というかやっぱり、黄金の果実争奪戦に一番フィットしているのは戒斗なのかもしれない。
それにしても…戒斗がけわしい顔をすればするほど、中の人とのギャップにおののきます(笑)
『電王』の侑斗といい『オーズ』のアンクといい、さらに振り返れば『龍騎』の蓮、『剣』の始など、平成ライダーの無愛想イケメンたちは概してなぜか演じる人が砕けているという妙な法則があります。前者は乙女系、後者はオモシロ系…天よ、なぜなんだ!
さすがの柴崎監督&映画コラボで差し挟まれる戦闘シーンは迫力あった!幻影の紘汰と実際の紘汰で戦い方が違うのがおもしろかったです。ジンバーレモン、カチドキ、極と全部出したなそういえば。
これで柴崎監督は本編での担当はすべて終了だそうですが、マジでか!もったいない使い方だな!
さてなんじゃこりゃと爆笑していたら次回予告がまた辛い感じで、虚淵さんはミッチをどこまでせめる気なの…
ただ道を誤った人間を倒してスカっとさせるんじゃなくて、罪を犯すとこんなに悲しいんだと思わせるように流れを持っていってるんだとしたら、虚淵さんすごいなあ。まさしく、もう引き上げてあげて!ってなってるからね…