double standard

平成仮面ライダーへの思い入れを語ります。現在は更新停滞中。

仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル

ふだんなら年明けくらいなのですが、入場者プレゼントにまんまと釣られて、公開二日目に行ってきました!
そろそろ感想いいかなーってことで、記事を上げますね。
しかし、実際見てみると、早く行って良かったなあ、と思いました。内容どうこうではなく。たぶん、他の人の感動や熱気に触れる前に体験する、ということって結構大きいことなんでしょうね。
あと、男の人の観客が多かったのに「おお」と思いました。わたしがいつも行く、入場者プレゼント第二弾くらいの時期って、男性客がなんでか少なかったんですよ。ゆえに男性ファンの具体的なイメージがつかめていなかったのです。そうか、みんな早い時期に行っていたんだね…

ネタバレなので畳みますが、ちょっとくらい知りたいなーという方にも読んでほしかったり。行こうぜ年末年始!

鎧武編あらすじ

完全なる後日談でした。スタッフよくがんばった!

とはいえ紘汰は圧倒的な力を持った神となった身…いかがするのかと思いきや、ふつうに上回る敵がやってきました。
と思ったけど、そういえばオーバーロードもそんなもんだったもんなー。

あらすじ

敵はすべての生命体を取り込んで一体化することを究極の目的とするメガヘクス。これもまた、ヘルヘイムにより進化を促された結果のひとつです。
みんな一体になれば争いもなくなるよ!というメガヘクスに対する紘汰神の一言は、「ふざんけんな!そんなのただの侵略じゃねえか!」ひじょうに正論。
しかし圧倒的なその力の前に、なんとあえなく紘汰も舞も力を奪われてしまう!そのうえ、彼らの記憶をたどられ、地球の存在までもが知られてしまう…
故郷の危機にいまふたたびアーマードライダーが沢芽市に集結する!

てな感じなのですが、なにがよいって、やっぱり、ラストのアーマードライダーたちのセリフだよね。
メガヘクスの言う、一体化した合理的で秩序のある世界。それは確かに、キレイかもしれない。
たくさんの人間が力を持って、すれ違ったり敵対したり、そんな無秩序は混乱の元かもしれない。
でも。そうやってぶつかりあった結果、アーマードライダーたちは変身を遂げた。そこに今までなかった新しい可能性を生み出すことにつながった。
そう、それは――希望。
仮面ライダー鎧武』でつむがれた「過程の物語」を思い出し、しみじみと、嬉しくなるのです。

鎧武編ツッコミ

  • 紘汰ー!!!!!
  • あれだけの爆発を引き起こすとは…どれだけ高エネルギー体なんだ紘汰神。
  • 呉島兄弟ファンは間違いなく行くべきだと思います。
  • 貴虎と凌馬のファンも、これは行くべきだと思います。
  • しかし凌馬が出てくるとどうしても笑ってしまう…真面目な話なのに…アイツ本当に卑怯。
  • 新しいライダーは、胸のところのトゲをつかみたいなってところばかり気にしてました(集中しろ)。
  • 柴崎監督のカメラワークは見ごたえが実にあるな。変身シーンも今までにない角度から撮るし。あとフレームにとらわれないスケール感が好きだなあ、冒頭の戦いとか右に左に振ってちょっと3Dな感覚だった。
  • 「just live More」の入りが本当に素晴らしくて…映画館じゃなかったら「うおおー!」とか言ってたと思う。
  • 戒斗ー!!!!!
  • 戒斗が予想通りでやっぱり戒斗だって笑いながら超泣きそうになりました。
  • ていうか、なんで戒斗はそのままなんだよ!なんで凌馬だけマスクつけてるんだよ!
  • ↑しかも、これ気づいたの家帰ってからですからね。ものすごくナチュラルに受け入れていたからね。この二人の扱いの違いを。
  • 本編全47話を思い出しつつ、最後の最後のマスクドライダーたちの言葉を重さを噛み締める…
  • バトルにメリハリがあって良かった。いつも毎回全力すぎてお腹いっぱいだったので。
  • 紘汰が紘汰ですっごく嬉しかった。だってさみしかったから。やっぱり。
  • ちょっと待ってろって舞に言うのが夫婦っぽくて良かった。

今回、もう一つ特筆すべきは、本編で漏れたことが補完されたことですね。
貴虎と凌馬の訣別。
舞を助けることのできた光実。
戦い抜くことのできた貴虎。
並べてみたら全部呉島兄弟!二人は『鎧武』における影だったのかもしれないなあ。

わたしは特に、ついに戦い抜くことのできた貴虎と光実に「おお!」となったよ。
二人が諦めなかったから、奇跡が起きたんだよね。
主役級たちに訪れる奇跡、っていうと、作劇上の都合、と白い眼で見られがちだし、実際わたしもそういうところある。
けど、この映画での奇跡は、きちんと筋道のたった奇跡。
紘汰はきっと貴虎やミッチがなんとかしてくれると信じて、バックアップをとった。貴虎やミッチは、そんなことは知らないけれど、最後まであきらめなければきっと何かをつかめると信じた。
個ががんばることで、その個の思いがつながる。それが奇跡。
本編ではそれができなかったみんなだからこそ、それができるようになった意味がとても重いんだ。

この映画では、実は紘汰はもう主人公じゃないよね。なんか必殺技みたいな存在(笑)。
でも、これではじめて『鎧武』は通常のヒーロー物と同じ構図になった。
本編が苦手だった人でも、この後日談なら納得がいくんじゃないかな。
なんか『オーズ』に似ているね。

でも本当に紘汰が復活したシーンは、もろもろの想いもあり、さらには主題歌のインが絶妙すぎて、本当に震えました!
ありがとうスタッフ!

ドライブ編

0話までもらえる『ドライブ』は、あらためて進之介の仮面ライダーとしての適性を問い直すという、ある意味で序章!
番外編として楽しくやるのかと思っていたので、ちょっとびっくりしました。『W』のビギンズナイトに似ているな、とわたしは思いました。

あらすじは、簡単に。
怪盗ルパンという名の泥棒が世間を騒がせている。しかし、彼の登場するところ重加速が発生しているという情報も…?
ルパンを追いつめた進之介は、その過程でベルトさんの過去、そしてなぜ自分が仮面ライダーなのかという理由と向き合うことになるのだった…

  • べ、ベルトさん…ベルトさーん!!!
  • カーチェイス、爆発すげえ。どんだけ爆発させるんだよってくらいナパーム&ナパーム。一回なんて、特に意味もなく背景に焦げた自動車舞ってましたからね。何台潰したんだろう!
  • アルティメットルパンがなかなか素顔をさらさないので、「ゲストの綾部さんが可哀相!早く出してあげて!」とどうでもいいところでやきもきしてました。(後半はだいぶ出ていたので余計な心配だった)
  • ねえ、上層部のお偉いさんって、あの人だよね?Sから始まるあの人だよね?ねえ!!!
  • ベルトさん死す、のところでめっちゃ感情移入していた…ベルトだよ!?
  • 進之介こと竹内涼真さん、泣きが本気で、良かった。あと前髪下ろしている方がいいな、って思った(集中しろ)。
  • 進之介と霧子のバディ感!撮影時期の関係で、ちょっと描かれ方が濃くなかったけど…やっぱりこの二人はバディなんだなあ。
  • 二号ライダーが初お目見え!ってお前それだけで帰るの!?なにしにきたの!?
  • チェイスはやっぱりかっこいいな…!中性的な顔立ちなのに声はすごく低く抑えられてるんですよねー、上遠野さんすごいなあ。
  • シフトカーたちは本当にかわいいな!

いやあ、なにがポイントって、怪盗ルパンの存在意義が思いのほか強かったってことですよ!単なるお遊びじゃない!
なんと変身までするルパンの目的は「仮面ライダーの称号」。それは単なる肩書きという意味にとどまらず、「その称号をまとう資格とはどこにあるのか」という、なんと原点のお話なのです。これには感動したぜ!
…しかし、哀しい平成ライダーファンのカルマとして、わたしが思い出していたのは『ディケイド』の海東大樹くんでした…
いや、待って!?つまり海東が担うはずだった役割って、これだったってことでしょ!?
ものすごく重要じゃないか!ルパンが悪いというつもりは一切ないが、本編でもない映画で使われちゃったよ!海東!海東のアイデンティティ
…失礼。取り乱しました。
まあつまり、それだけちゃんとした映画ってことですよ!

ただ、進之介がライダーとして選ばれた理由にはちょっと不満だなー。それなら霧子ちゃんもいいじゃん!笑顔を失っても立ち向かう勇気のある子だよ!
これに関しては本編での展開に期待!

鎧武&ドライブ編

なんか今までの共闘場面の中で一番笑ったような気がする。いや、たぶんそうなんだろう。おもしろかった〜!
鎧武とドライブの掛け合いは素晴らしいくらいアホでした。気が合うね!
いやまじで、これはみんな見ようぜ!

以下箇条書きツッコミ。

  • なんか紘汰が紘汰に戻っていてね…。それが爆笑しながらなんかすっごい嬉しかった。また会えたね!
  • でも、わたしも前からかけるタイプのシートベルト、すぐにそれとはわかんないと思うよ。
  • やっぱりあります、変身コウカーン。とりあえず、ヒドい(褒め言葉)。なんで紘汰は嬉しそうなんだよ。
  • 紘汰が紘汰なので、みんな見よう(業務連絡)。
  • ドライブはそんな理由で鎧武を信用していいの?それでいいの!?
  • 仮面ライダー鎧武…助手席に一番乗せたくないタイプだ。
  • そんなんでメカ壊すの!?
  • 戒斗ー!!!
  • なんかスターウォーズ…っていうかTDLにあるあのアトラクションぽかった。わかる人には伝わると信じている。

とてもおもしろかったですよ!
ただ、一言文句をつけるとすれば…旧→新→共闘の流れはしかたがないんだけど…『鎧武』に気を取られまくって『ドライブ』が意識半ばになってしもうたですよ!
だってさー、あの展開からのこれだからさー!
あ、あと、上映後、近くにいた少年が「難しいところもあったけど、おもしろかった!」と言ってくれていて嬉しかったです。難しいと思ったことを忘れないでいて欲しいな。

てな感じでした!

おまけ

そして入場者プレゼントの0話。
ガワでごまかすのかと思っていたらちゃんと役者さんがドラマやってた!とはまあ、それはそれとして…

プロトドライブのあの声って!!??