double standard

平成仮面ライダーへの思い入れを語ります。現在は更新停滞中。

仮面ライダードライブ 25〜36話(警視庁編)ざっくりまとめ感想

国家防衛局長官とか大物が出てきたけど、まだクライマックスじゃないんだぜ!

というわけで、特状課ひいては仮面ライダードライブの足場である警視庁を舞台に展開した章が完結しました。…だいぶ前になりますが(すみません)。
とまれ、ここで、ロイミュードの悪の手は国家の中枢にまで及んでいることや、マッハこと詩島剛の本来の目的、チェイスの行方や主人公である進之介の因縁などが明かされ、話が大きく広がりました。
いってみれば、地道に目先の事件を解決していたのが、地域的にも時間的にももっと大きな視野を獲得した章と言えるでしょう。
最終形態も出てきたしね!


ってまあ、そういいながら、わたしがむーんむーんと唸りながら見ていたことはご来客のみなさまのご存知の通り。
それは実はこの章の最後まで変わりませんでした。
「やっていることはわかるけど、なにがやりたいのかはわからない」という状態。
場面場面の意味、人物の動き・言葉の意味、そういったものがいまいち焦点を結ばないまま、話が進んでいった印象です。
てなわけでまあ、集中力も上がらなかったわけなのですが…

ですが!
仁良光秀とブレン、この二人の悪役の存在が素晴らしかった!ということは、声を大にして言っておきたい。
いやー、この二人の大活躍があったことで、視聴モチベーションかなり上がりました。
そしてなによりこの焦点のブレていた章にいくつものしっかりとした骨が通ることになった、ってのが、重要なポイントです。

特に仁良さんね。
ただ、怪演が良かった、って話じゃあありません。
仁良という、下種で下劣でどこか哀しい男がいたことで、『ドライブ』の世界が見ているこちら側にまで広がってきたと感じたのです。

また、陥れた理由が単に悪人だからで終らず、劣等感が混じった嫉妬心によるもの、だったというのは、仁良がとことんまで人間であり、それゆえの哀愁を本人にも逮捕しようとする進之介にも感じさせてナイスでした。(長谷川さんGJ)
そしてすべての決着がつき、連行されていくときのあの捨て台詞!
このロイミュードVSの戦いが、単に悪と正義という構図に終わる物ではない、ということを不気味に浮かび上がらせて次章、ってのは、この『ドライブ』というイマイチ危機感のない話に、ピリッとした緊張感を与えてくれました。

演じた飯田基祐さんのおかげですね、これは。
役者の熱演で演出や脚本にエンジンがかかる、というのが、実写のおもしろみですね。

さて、仁良さんが人間の側をある部分で表現していたとすれば、ロイミュードの側はブレンでした。
全体に怪演が取沙汰されちゃってますが、ロイミュードという存在の感情、立場、狙い、そういったものが彼の活躍であらわされていたことこそが大きな収穫だったとわたしは思います。
どうもこれまで、ロイミュードってよくわかんなかったもんね。

しかし松島さん、楽しそうだったな〜。若手俳優が、ただの二の線の役者で終らないくらい崩してもらえるのは、仮面ライダーの現場のいいところですね。
いや〜、ひざまずくメディックにしたジャンピング蔑みには爆笑しました。なんだあの跳躍力は。

ちゅうわけで、人間側とロイミュード側の悪が浮かび上がったこと、それがあったことで、この章に存在意義があったと言えるのではないでしょうか。



話は変わりますが、最終章に向けて。
きっぱり言うと、この章、ブレてたと思う。
その原因は、マッハこと剛くんの扱いに終盤まで手を焼いていたからだとわたしは思っています。
ロイミュードの開発者が霧子と剛の父親である、っていうのは、たぶんだけど剛くんが登場した後で決めたことなんじゃないかな。そうじゃなければ、あれほど、剛の立ち位置が定まらないようなことにならなかったと思う。

一方で、やっとこ立場が決まった最終章(いま)は、なんか画面がすごく見やすくなってますね。
普通に楽しくなってます、最近。
このままがんばって走り抜けてくれよー。

タイプトライドロン

すんません、わたしが集中してないのが悪いとは思うんですが…
ベルトさんに主導権を渡す意味、あるんすか?