double standard

平成仮面ライダーへの思い入れを語ります。現在は更新停滞中。

仮面ライダービルド

最初の方はぼやぼやと眺める感じだったのですが、ブラッドスタークの正体が明かされたあたりから「おおっ」となり、三国争乱に突入したところで「ほうほう」と見るようになっております。グリスかっこいい〜!
平ジェネFINALでテンション上がったというのもあるのですが、その上がったテンションを受け止めてくれるようなヒリヒリした話になってきて楽しいです。

最初は、ライダー版三国志ってすごい発想だけど、見せ方はどうなるのかしら?と思っていましたが、世界観の説明よりも戦兎と万丈の珍道中に焦点をあててくれたので素直に話に入ることが出来ました。
記憶がないわりに自信家なので暗くならないという戦兎のキャラクターもさることながら、やっぱり色々疑問を呈してくれる万丈くんがいることでお話が見やすくて良いですね。基本、万丈を応援する形で見ています。いけいけ万丈がんばれ万丈!

戦兎と万丈

戦兎も、飄々としながらも、記憶のないことへの葛藤…そこからヒーローをすることへの渇望につなげているところが人間味を増して好きなところです。信じた人に裏切られ、また己の過去に裏切られたからこそ、「誰も死なせない」ことを希求するというのも、ひじょうに個人的な事情な分、応援したくなります。きっとそうであっても許されない部分、許してくれない人っていうのはたくさんいて、でもきれいごとじゃないことを背負うからこそ、人をかばって戦うことが出来るんだと思うんですよね。

万丈は、美空ちゃんをデートに引っ張り出したところで一気に好きになりました。さすが彼女がいた男は違うな!次に戦兎と美空のためにブラッドスタークに怒ったところが好きです。お前いいやつだなー!

知性派の戦兎と肉体派の万丈というコンビネーションがうまく嵌まっているなーと思います。特にクローズのパワーアップ、戦兎だと肉体的にもたないというところがうまい。ビルドが使えばいいじゃんとならないところが。
友だちというわけじゃない、相棒というわけじゃない。反発しあっているというわけでもない。でも偶然で一緒に戦うことになってお互いを補い合う。これまでの主人公コンビとはまた違った形でおもしろいです。

気になるところ

主人公男二人とマスターのバランスはおもしろいのですが、少々女子が弱いかなーって感じがします。

特に美空ちゃんはキーキャラで、万丈や戦兎がお互いを補い合うための理由のひとつでもあるんですが。
なんでかなーと思ったんですけど、『ビルド』の話っていまんとこ一対一なんですよね。戦兎と万丈、戦兎とマスター、万丈と美空、みたいな。
戦兎と万丈とでと、戦兎と万丈と美空とでは、また空気が違うと思うんですよね。そこんとこが見えてないのかなー今のとこ。

そして紗羽さん…影が薄い…ジャーナリスト仕事でしか動かせてもらってないからかなー。

『ビルド』は遊びのシーンも多く用意されているので、この辺も出てきたらもっといいのになーと思っています。

作り

アバンでキャラクターの掛け合いがあるのが好きです。すごくキャラが広がるし、本編が重くてもバランスがとれている。これは発明では!?

演出的画面的にはまだなんか爆発してないなーというか。もっとめちゃくちゃなものが見たいなーというのはあります。
でも、戦兎と万丈のサイレント掛け合いには爆笑しました。そこでもノリツッコミはするのか万丈!そしてプロテインで懐柔されていいのか万丈!
ああでもこいつ、今プロテインも満足に摂取できない境遇なんだよなあと思ったら一気に同情してしまった…がんばれ万丈。

それにしてもマスターのキャラはとにかくいいですね。演じる前川さんの雰囲気のおかげで、むかつくんだけど憎めないという絶妙なバランス感覚。劇団系の方かと思いきや、モデル出身なのはびっくりしました。でもなるほど、すらっとしてると思ったよ!
この話、かなりの部分マスターの存在感に負うところが大きいと思うので、いいキャスティングだなーと思って見ています。

そしてグリス!武田航平さんの帰還だー!!!
いやー、かっこいい。けだるげなのに芯が熱いという人物像がこれだけ嵌まる人もなかなかおりませんね。
グリスの挑発的な変身ポーズがかっこよすぎて家で真似しています(馬鹿)。
そこからの「みーたん」には盛大にズッコケました。いや、こういう遊びいれてくるのとてもイイネ!

お話的にはついにボトル争奪戦が始まりました。三国入り乱れての戦争とは、難しい題材のはずですが、1クール目をじっくりキャラに割いたのが功を奏していると思います。見やすい…!『鎧武』からここまで来たかーと思いますが意外に早い進化だった。大森Pが『エグゼイド』からの連投というのが良かったのかなと思います。いやお身体は大変だと思うんですが。『エグゼイド』で得た知見がかなり最初から使われている感触があるので。
正直、大森Pとは合わないのかなーと思ってて、『ビルド』も見るまでちょっとためらいがあったのですが、今のとこ楽しく見れていて良かったなーと思ってます。

乱戦大好き人間としては西都の動きも気になるなー。さてさて。