double standard

平成仮面ライダーへの思い入れを語ります。現在は更新停滞中。

ユリイカ9月臨時増刊号 総特集平成仮面ライダー 0.はじめに

GW連載。


出版社:青土社 (2012/8/8)
ISBN-10:4791702425
ISBN-13: 978-4791702428


半年前に出た本ですが。わたしにはとてもおもしろかったのでまとめたいと思います。

批評という行為に対し、「小難しいことを考えるのを好きな理屈屋(えてして知的エリートぶってやがる)が流行りものに勝手にレッテルを貼りやがる机上の空論」と嫌う人も多いのではないでしょうか。
まあ確かに、やっぱり牽強付会というか論を立たせるために題材が利用されている場合も無きにしも非ず。あるいは、その題材を持ち上げるためにむやみやたらな論になっていることも多々です。
そういうのにファンというものは辟易するわけです。特に平成ライダーはそういう扱われ方をされることが、ファンダムの中でも多かったのではないかと憶測します。というか、サブカルチャーというもの全体においてそれは顕著だと思います。

でもですね。ちゃんと方向が合ってると、批評ってのはすごくおもしろいんです。
そしてこの本はおもしろい方の部類に入ると、わたしは思っているんです。

そもそもがわたしは『宇宙船』よりも、それこそ『ユリイカ』の方に親近感がある人間ですのでこれが出たときは「よし、キタ!」てな感じでした。自分のフィールドだ、だから語れる(笑)。
純粋に番組を楽しんでいるようなファンからは不評だったんじゃないかなーとか勝手に憶測したりしています。「小難しいこといいやがって」みたいな。
いやいやでもでも、この本は良いですよ。論好きの観点からではなく、平成ライダーファンの観点として。
わたしはこういう与太話が読みたかったんだよ!



項目が多いのでとっつきにくいところもあるかと思います。わたしはこんな感じに分けてみました。

  1. 人物
  2. 通論
  3. 各作品

まあなにをするかって、いつもみたいに読んでわーきゃー言うだけなんですが。GWのお暇つぶしになれば。