イエローバスター・宇佐見ヨーコ
ヨーコちゃんが好きです。
というか、もう…愛でるとかを過ぎて、目線が完全にリュウジと一致しています。
だってあんな子が近くにいたら、そりゃもう絶対幸せにしかしてやらんと誓うよ!
宇佐見ヨーコは妹かわいい
ちょっと珍しいタイプのヒロイン設定ですよね。
ていうかヨーコちゃんて、いわゆるヒロインではないような気もします。ポジションで言うと「妹」、あるいは「娘」。ある意味で対等なのがヒロムくらいしかいないんですよね。
その妹っぷりが超かわいくて!
ウサダに歯向かったり、うろ覚えの知識で得意げな顔をしたり(そして指摘されて慌てる)。環境が環境なんで世間知らずなところとか。あとあの私服(笑)。
私服のセンスが子どもっぽいのが隔離されて育った感が出てていいなー。あれ小宮さんチョイスなんだよなー。
個人的にはウェディング回で最後のシーンで着てた白いブラウスと編み上げた髪型の組み合わせが好きです。
脚本担当の靖子さんって、これまでにもいっぱいキャラ書いてますけど、ともすると「女子のかわいらしさ」よりも「女子のつよさ」の方が強調されちゃう向きがあって、いわゆる「ヒロイン」が苦手なんだろうなーまあご本人が自立してるからなんだろうなー…と思っていたのですが。ヨーコちゃんを「妹」として設定することでその辺がクリアされていることに進化を見ました!(大げさな上に上から目線過ぎる)
歯向かっちゃったり自己主張したりするところを「妹」のオブラートにくるむと途端にかわいげになる、という。
けども、ただの「妹」に終わらないところがさすがの『ゴーバスターズ』、なんですよね。
小宮有紗さんは凛々しくかわいい
バスターズはプロフェッショナル、ですから。ただ小動物のかわいさだけじゃあ、ダメなわけです。カッコよさがないと!
で、そのカッコよさ。演じた小宮有紗さんが良かった!
資質だけでやってなかったのが良かったなあ。それが『ゴーバスターズ』という作品に合ってたんだと思いますし。
たぶん、最初の方でしぼられたんだと思うんですけど、キンキン声にならないのが良かったですよね。小宮さんはいろんなことをすごく意識していたなあ。
あとどっしり構えた立ち姿が好きでした。これはご本人も意識されていたとのこと。
小宮さんも目に力があったなあ。
きゅっと引き締まった顔でイチガンバスターを構える画が好きで。凛々しいですよね、小宮さんの表情。
ヨーコちゃんとお母さん。と、リュウジ。
で、まあ、これなんですけど。
『ゴーバスターズ』は各メンバーの背負った因縁がそれぞれうまい(うまい、とか言いたくはないんですが)。
いやーもうさあ、お母さんとのエピソードが泣けるとかいう話じゃないですよ!
ヨーコちゃんがお母さんと別れたのは3歳のとき。だからほとんど顔も声も覚えていないんですよね。
亜空間シャットダウンの回で、脱出するとき、お母さんの姿が一瞬よみがえるじゃないですか。
あれは、素直に見たらお母さんの魂がヨーコちゃんに寄り添った、っていう優しいシーンなんだとは思うんですよ。
でも、もしかしたらあれはヨーコちゃんが無意識に自分で見た幻だったんじゃないかって思ったら、わたしもうすごい切ないんですよ。
しかも、ヨーコちゃんとお母さんは母一人娘一人。お互いが「たった一人」の関係なのです。
亜空間で声だけで再会したとき。お母さんが開口一番、なに言ったかって、「ごめんね、ひとりぼっちにして」。
どういう理由かは不明ですが、シングルマザーになるなったとき、お母さんはもう絶対娘を守ろうって決めてたと思うんですよ。
だからお母さんは、メサイアを倒すためには自分も消えなくちゃならないことよりも、ヨーコちゃんに使命を負わせたそのことよりも、そしてある意味メサイアによる世界の危機なんかよりも、ヨーコちゃんから自分が離れてしまったことが悔しくて悲しいんじゃないかなあ。
忸怩たる思いってのがこの一言に詰まってて、頭から離れない台詞です。
そして、ヨーコちゃんと言えば、リュウジです。
ヒロムとの関係もまた好きなんですが(年齢もあって一番近しくて、でも13年間離れていたから、家族と言うほど親しくなく、でも同僚と言うにはあまりにも絆がある、そういう関係)、まあもうリュウジです(笑)。
終盤、暴走したリュウジを止めるあの回がさあ!リュウジとの絆を表現するのが、「お母さんより一緒にいた…」ですよ!
顔も良く覚えていないお母さん。でも、唯一の肉親で、自分のことを愛してくれたことだけははっきりと覚えてる。その人と比べてのリュウジですよ!どんだけリュウジが一緒にいたか!ダブルで泣くわ!
これらすべては、たぶん当人にはわかっていないこと、なんですよね…。だからよりいっそう、こっちの感情移入が強くなっちゃうんだよなあ。うまいよなあ。
幼さと強さと
『ゴーバスターズ』という作品は、メンバーのバランスにすごい気を遣っていて、リュウジ28歳・ヒロム20歳・ヨーコ17歳というこの絶妙さにいつも唸っていました。
カップリングとか否定するわけではありませんが、恋愛になりにくいように配置したんだろうなー。あと、横並びではないことで、それぞれ見たもの・見てきたもの・これから見るものが違う、という。
ヨーコちゃんはその中で一番幼い。
その幼さが、見る人にはちゃんと伝わるように描かれていて、それが個性になっていて、そういうところが好きでした。
とはいえ、もちろんメインターゲットであるキッズには頼もしいお姉さん。そうそう、幼いとばかり思っていたら、陣さんみたいに足元すくわれちゃうんだよね。
本編が終わって、ヨーコちゃんは女子高生という年齢相応の生活に移ったそう。戻った、といえないのは、それだけ13年が重かったということです。
『スーパーヒーロー大戦Z』は見てないのでJKヨーコちゃんをしかとは見ていないのですが、どうなってるのかな。メンバーの中で一番未来の余白が大きかったヨーコちゃん。新しい生活で、のびのびしているといいな。
VSでの再会が楽しみです。ちょっと大きくなって、ヒロムやリュウジとの付き合い方が少し変わっていたら、それはそれでおもしろいな。