double standard

平成仮面ライダーへの思い入れを語ります。現在は更新停滞中。

バディロイド3体

まずいぞ…上映時間が減っていて、「VS」果たして見られるかわかんなくなってきた…
とりあえず、書き溜めていたら風邪のせいで出すタイミングを失ったコイツを。


バディロイド3体+α

♪三つの仲間に命令だ。ウサダ・レタス空を飛べ! ゴリサキは海を行け! ニック変形、地を駆けろ!
…『バビルニ世』は未見なんですけどね(じゃあなんでネタにしたんだ)。

『ゴーバスターズ』という作品の中において、彼らの果たした役割はなかなかに大きかったとわたしは思っています。
最少人数で始まったバスターズ。司令室も3人しかいないし、敵も2人だし。
基本的にシリアスでシビアで、13年前の因縁もあり、少し閉塞感があったかもしれません。
そんな中、彼らの存在は大切なものでした。

貴重なコメディリリーフとして。でもそれだけじゃなくて、メインメンバーの相方として必要不可欠でした。
正直、メイン脚本の小林靖子さんの作風はドが付くシビアさで、ちょっと辛くなるときもあります。
登場人物に真摯に向き合っているからでしょうね。デフォルメをしても絶対に最後のところでこれは人であるということを忘れていない。そして、人と人が触れ合うとき、しかしどこかで一線は画すものである――という原則を守っている。それは熱さをもたらしますが、一方で息苦しさもあります。甘えがないんですよね。

仮面ライダーではヒロイン=受け止め役がいるのでそこで緩和されるんですけど、戦隊モノでだと全員横並びなんで個がむき出しになるきらいがあるように思います。
ところが、です。靖子さん、人間じゃないキャラなら甘さを出せるんです。
『電王』で意識するにいたったのかなーと思うのですが、イマジンとかグリードとか、人間じゃないならベタっとさせられるんですね。ふっと心のドアを開けることができる。
で、ついに『ゴーバスターズ』で一人につき一体の甘え相手を付けるという発明(!)がなされたわけです。

ヒロムやリュウジやヨーコ、まあ彼らの性格もどんどん手を加えられていったわけですが、しかしあのままだとなんかずっとギスギスとはいかないまでも痛みが強く出ていたんじゃないかなーと思います。それは見ていて辛い。
3人ともにバディロイドという無防備になれる相手がついていたことで、『ゴーバスターズ』の作風にやわらかさが生まれたんじゃないのかな、と。
あと、なんかハブってるみたいになっていますが、J。Jの愉快さは彼が人間だったら靖子さんには描けなかったと思う。人間じゃないからどこまでもヘンなことがさせられる。そしてわたしたち視聴者は微笑むことが出来るのです。

ヒロムたちにとっても、わたしたちにとっても。バディロイドは大切な相棒なのです。

チダ・ニック

気がつけばすっかり突っ込み役として成長しました。『動物戦隊』はもう彼のおかげで成立していると言っても過言ではない。
いやー、アツいよなー、こいつ。本当、もうさー、ヒロムとのやり取りがさー!
何回も言ってますが「お前の13年は俺の13年だ、そうだろ!?」が名台詞すぎて。あと、「お前の父さんが託したのはそういうことなんじゃないのか」とか。クリスマス回は本当に素晴らしい、アイツ一人で場を持ちこたえるんですよ!?熱いだろう!
あーあと、亜空間シャットダウン回での「そいつは祈るしかないな…」もかっこよし。最終回でバイクモードになってJを突っ込ませるところは漢です!

いいお兄ちゃんって感じですよね、ヒロムにとって。いつもはついつい甘やかしちゃうんだけど、肝心なときは胸倉掴んで叱咤激励する。ヒロムも、ニックに言われたら素直なんですよねー。あの世紀の意地っ張りが!
エンターに殴りこみをかける時だって、ニックは絶対についていくし、ヒロムもそれを断らない。ヒロムは実はすごく心優しくて自分以外の人を傷つけたくないんだけど、ニックならそれをさせられる。なぜなら、生きるも死ぬも二人は一緒だから。熱すぎるぜ!

コメディリリーフとしてもピカ一。Jが来てからアイデンティティに悩みだすあたりが爆笑です。ライオーのあたりで一人だけ関係ないのに、関係ないがゆえに右往左往するのとか、もうね、愛らしすぎるよね。なんで内股で駆け出すんだよ!
いや、わりと『ゴーバス』はニックで回ってるところあるよ?
他3体と違って、ヨーコやリュウジにも気を遣えるところが彼の優れている点ですな(たぶんヒロムで鍛えられた)。
リカお姉ちゃん大好きなところとかもきゅんと来るよね。
バイクのくせに方向音痴とか、アラームの時間間違えるとか、大目に見れない欠点だけどな!


ウサダ・レタス

口が素晴らしく悪い(笑)。しかしそのせいか、また1体だけロクに動けない構造のゆえか、声優さん大活躍って感じでしたね。
口先ではヨーコのことバカにするのに、ちょっとでもヨーコがピンチになると取り乱すのがとても良い。なんだきみら、べったりだな!

遊園地に行きたがる理由がロボあるあるって感じだったのがとても印象に残っています。靖子さん、すごい発想力だなあ。

ヨーコちゃんにとったらさあ、お母さん>ウサダ≧リュウジくらいの勢いだよ。もういるとかいないとかじゃないよ、魂の一部だよ。

まあとりあえず、「心配 ハニー・バニー」を聞こう。話はそれからだ(極論)。
ヨーコちゃんが結婚とかしても一緒についていくんだろうなあ…がんばれ未来の旦那さん(笑)。


ゴリサキ・バナナ

正直、面倒くさいよね(笑)
でも、一人でなんでも背負っちゃうリュウジみたいなやつには、ゴリサキくらいの重さが必要なのかもしれないね。

よくデネブそっくりと言われてましたが。わたしはそうでもないよなあ、と。
デネブは女性的だけど、ゴリサキはおっさんくさいよね(笑)。わりと突き放すときもあるし。
でも盗聴は良くないよ!

ニックやウサダと違って、甘やかしているというよりも、やっぱり心配しているんだろうなって感じがする。まあリュウジがしっかりしてるからでしょうが。
なんだかんだ言って「メカニック担当」という役割がけっこう活躍していたのが印象にありますね。パワードカスタムはよくやった!しかしあれが装着されたときのわたしの感想は、「良かったね、ゴリサキ」だったという…ずっと心配してたもんね、一緒に戦えてよかったね。

リュウジにお嫁さんがきたら肩身狭くなりそうだなあ(笑)。でもお見合い回のときの様子から見るに、意外にあっさり子離れしそうな気がする。泣きついてきても、「それはリュウジが悪い」っつって追い返しそうだよ。そしていま、わたしの目には「そんなあ」っつってるリュウさんの情けない顔が浮かんでいる。


ビート・J・スタッグ

もうこいつは素晴らしすぎる。以上!


…で終わらせようかと思いましたが、さすがに。
いやでもこいつ、語ろうと思うと大変ですよ?ネタが多すぎますよ?

「俺は俺にしか興味がない!」と言い切りますが。まあ基本的に自分≒陣くらいな意識のようですな。独立独歩で動いているのは陣さんを信用しているからでしょう。そこが他3体と違いますね。まあ、ヒロムたちと違って陣さんは大人だし創造主だし、それは当然ではありますけれども。
しかし、キャラソンで陣さんに突っ込みいれてたのには笑った。オマエ、一応考えがあってカブってたんだな!

例の回でやっとバディらしい行動を見せたといわれてましたが。でもその前から、こいつ「陣が言った」「陣がそうしろと言った」「陣が」「陣が」とか相棒の言葉しか引いてませんでしたぜ!ほかの人の言葉は欠片も覚えてないけどな!
『動物戦隊』で、いつの間にやらさらっと陣さんの元に行っていたのにはなんかジーンと来ました。ああやっぱり、陣さんのバディなんだねえ。

一人ぼっちになっちゃって、寂しいけど。でも、かけがえのない日々の思い出はずっとメモリーにあるから…
「森の管理人」という道をきっと自分で選んだのであろうなあ、と思うと、Jはたいしたやつだよ、本当。


ライオー

こいつだってみんなの仲間だよ!
とにかくわたしは、ライオーが駆けつけてくれると「助けに来てくれた!」って感じがしてテンションが上がります。
だってクロスカウンターまでした仲ですからね!



いいなあ、わたしもバディロイド欲しいなあ…ドラえもんですら欲したことのないこのわたしが!
ストライキ回がすげえ好きです。あの、会議室のやり取りが爆笑物。ニックが「自由人のJで場をかき乱そう」って考えて、想像の中ですけどウサダが「こいつ(Jのこと)面倒臭い〜」って反応してて、なんでそんなに人間くさいんだきみら(笑)。
バディロイドだけ集まると同僚の会話になって、好きですね。相棒には見せない顔で。バディロイドはバディロイド同士つながりがあるっていうのが、なんというか、作品の一つの奥行きとなっていて、好きです。