double standard

平成仮面ライダーへの思い入れを語ります。現在は更新停滞中。

戦隊におけるロボ戦について

2月22日の忍者の日(なんじゃそら)に目出度くスタートしました、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』。みなさん見てますか?わたしは、とりあえず数話見て視聴を決めるぜ!と考えていたら、初回のみしか録画してなくて、四話目も逃した時点で素直に諦めました。

実は、けっこう楽しみにしていたのですよ。メイン脚本が下山さんだし、曲はインパクトあるし。
あ、なんかこれ、好きそう?と思っていたので。

なのですが…実は一話目の時点で、自分には違うかなーというのを感じてしまったりもしたのでした。
それで、ついに自分の中で、かねてよりくすぶっていた問題についての結論が出たので記事にしようかな、と。

すなわち、やっぱりわたしは「あの要素」がないと戦隊を見ない!ということです。

そうなんです!
わたくし、戦隊をあまり見ないのには理由があるのです。
それは別に、ストーリーとか、役者さんとか、設定とか、そんなところでは、ないのです。

そうそれは…ロボ戦がストーリーに組み込まれているか否か!!!

というわけで、今回はそーゆー話。『ニンニンジャー』へのダメ出しとかではありませんよ(笑)

なんで集中できないの?

戦隊に触れだしたのは、「仮面ライダー」にはまるきっかけとなった『電王』当時からでした。そのときは『ゲキレンジャー』でしたね。
んで、毎年「仮面ライダー」を見るかたわら、そら完全無視ということも難しく、戦隊シリーズの方もちらちら見ていたのですが。

なんかね、どうしても、継続視聴にならないんですよ。

いや、おもしろいなーとは思うんですよ。見ればちゃんと楽しめる。ライダーと併映の夏映画も楽しく見ていますし。
だいたい、ライダーと戦隊にそれほど差はないじゃないですか。だから、自分でも、なんで戦隊にはまらないんだろう?というのが疑問でした。

わたしが好きなライダーの要素である、正義についての議論がないから?一年通した長いドラマがないから?ライダーに比べて対象年齢が低めに設定されているから?

というところで、『ゴーカイジャー』がはじまりました。
『ゴーカイ』はなんと毎週見てました、最後まで!すごい好きで、特にあの年はライダーは『オーズ』だったので、すごく幸せでしたね〜。
んで、そのとき、なんで自分が戦隊にはまらないのかが判明したのです。

ロボ戦が原因だ、と。
ロボ戦がロボ戦としての意味しかないのが、とにかくどーしても納得いかんのだ!

戦隊にとってのロボ戦とは

ゴーカイジャー』を楽しめたのは、あれがかなり特殊な成り立ちだったからだと思われます。
歴代のシリーズを総覧する内容だったこと。わたしは歴代をまったく知りませんが、そのために脚本や演出が細かくなっていたため、見ごたえがあり、ついつい画面に集中してしまいました。
そして、主人公である五人が、戦隊メンバーとして自覚がないところから始まったこと。一年間、彼らがどう使命を受け止めていくのかという長いドラマを楽しめました。第一話と最終話の対比が素晴らしかったですねえ。

これくらい変化球は特撮に限らず相当珍しいと思います。まあ、そういうわけでふだん戦隊を見ない輩も楽しめたのですが、でもそのとき、戦隊の限界というものも垣間見てしまったのでした。
もうこれ、ロボ戦いらねえよな
上記の内容の故、脚本がいっぱいいっぱい。ロボ戦はもはや大いなる力の発揮としての意味しか持っていませんでした。それはすなわち、戦隊にはロボ戦があるからロボ戦が用意される、という、転倒した事実。
だいたい、もういきなり合体から始まるし。合体する前の段階の、それぞれの船が動いた話はありませんでしたからね。そんならいっそのこと、最初から合体した形で出せばいいじゃん!
というわけで、楽しみながらも、「ああ、これが引っかかってわたしは戦隊を見ないんだなあ」と痛感していたのでした。

だいたいそもそも、なんでロボが必要なのさ?
敵が巨大だから、というなら、わかる。でも、最初は人間よりちょっと大きいくらいの怪人じゃん。それならロボなくても倒せちゃうじゃん。
巨大化ってなによ?何の必要があって巨大化するのよ?○○光線を浴びたから、とか、命が二つあるから、というのは、理由にはならない。それは、巨大化させるための理由でしかない。この話において、なぜ敵が巨大化しなければならないのか?そこが放っておかれていて、一方等身大のヒーローたちの物語は高度化している。そのアンバランスさが、集中力を削ぐのです。

巨大ロボ戦そのものにも、少々なりとも不満がありました。もう、でっかくなりすぎたのか、動かねえ!パンチが当ててるだけ!
ロケーションも毎回ほぼ一緒だし。
こちらも、等身大アクションが進化すればするほど、オマケ感を強くしていく要因になっていた気がします。

うーん、ロボ戦そのものは興味があるんだけどな〜。

というところで、そう、『ゴーバスターズ』が次に始まったのですよ!
第一話でわたしの心鷲掴み!
ロボ戦が、ロボ戦が…ロボ戦が話に絡んでる〜!!!
これだよ、これが見たかったんだよ!!!

戦隊との距離

わたくしが『ゴーバス』大好きなのは、このブログで十分伝わっているとは思いますが、その第一歩とはこんなところにあったのですね〜。

さて、そこで、同作のプロデューサー・武部さんは、どうやらロボ戦に並々ならぬ思い入れがあると見抜いたわたしは、『ゴーバス』の次に何を見せてくれるのかしら?と彼女の次なる作品である『ニンニンジャー』にちょっと期待を寄せていたのですが。
どうやら武部さん、『ゴーバス』では「今までやらなかった・やれなかったこと」に挑戦したためか、今作では「いつもの戦隊に新しいアイディアをぶち込む」という挑戦を選んだ模様。それはそれで刺激的ですが、どうもやっぱり、わたしは、ただロボ戦がおもしろいから、だけでは戦隊を見続けることはできないようです。

『ゴーバス』はやっぱり、今のところはイレギュラーゆえのオンリーワンの存在か。
またいつの日か、変化球を投げてくれたら嬉しいなあ。

追記1

あ、でも、高速で走り回るシノビマルには一瞬惹かれたよ!あと、ロボがロボを動かす、ってのにも。
あれであと、巨大化する理由がきちっとしてたら、石にかじりついてでも見続けたろうなあ。
ちなみにこれは他の戦隊にも言えることで、『キョウリュウジャー』も『トッキュウジャー』も合わない要素があったのが継続視聴しない理由の大きなところでしたが、ロボ戦に必然性が組み込まれていたらたぶんそんなの乗り越えて見ていたと思う。

追記2

あとマニアックな見方としては、第一話を見ただけですが、下山メイン脚本は、武部P作品にこれまで足りなかったものを埋めてくれそうな感触がして、そこは気になりました。いきなりアカニンジャーの立ち回りから始まったのにはしびれたぜ!