劇場版手裏剣戦隊ニンニンジャー 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!
恐竜…なのか?
『ニンニンジャー』は初回見たっきりですが、なんとなく人間関係なんかは伝え聞いているので、準備がなくても楽しめましたー。
以下とりとめもなく感想。
モモニンジャー最強説
というのは聞いておりましたが…本当に最強だった。霞お姉ちゃん。
頭も切れて実技もできて、肝も据わってるとなると言うことないじゃないですか!
で、さらにいいなーと思ったのが、演じる山谷花純さん。メインじゃないときも、画面の端っこで表情を動かしているんですよ。
それが、クルクルというような感じじゃなくて、驚く場面でははっとする、面白いことがあったらにっこりする、みたいに、要点を押さえた感じで。
特に、変身するときに「許しませんよ!」みたいな相手を軽くにらみつける表情がよかったなあ〜。
”最強のお姉ちゃん”となると、クールでキツい印象を与えがちなんですけど、上記の表情のおかげかそういう風に感じられなくて良かったです。
お名前、覚えましたよ!
大人が考え込む内容
さてお話としては、あることがあって恐竜に変身しちゃった殿様をお救いするのだ!というのが主。
これがねえ。お話自体は、30分しか尺がないし、かなり単純な構成になっているのですが、なんかこのお殿様のこと、しばらく考えちゃったよ。
なんで恐竜になっちゃったかって理由が、「地域を守る仕事を一所懸命しすぎて奥さんに逃げられやさぐれたから」なんですよね〜…。妙に生々しい…
そんな殿様が、でも天晴の直情っぷりを見て、奮起する、というのが結末なんですが、そこが単純ではあれど大人目線で見るとなかなか爽やかでありました。
奥さんと仲直りしよう、という話にならなかったのは意外だし良かったと思う。まあ、こーゆー人生は、ある。自分の家庭を守れなかったのは残念なことだけど、出来たことの価値というのも確かにあるし、そこは自分で認めてあげて欲しいと思う。民たちはみんな殿様に感謝してるんだし。
この使命はおじいちゃんによる忍者試験の一つなんですけど、後から考えると、天晴たちニンニンジャーのためというよりお殿様のためにお膳立てしたのかもしれないな。
未来は君のもの
あとねー、ニンニンジャーの面々がね、なんか普段は土に埋まってるわたしの保護者意識を呼び起こしてきました。
彼らは本当にイマドキの若者って感じで、好きですねー。なんかこう、若さがある。未来というものを、そもそも意識すらしていない、あの明るさが。
好き勝手に煽るおじいちゃん、見守るお父さん、翻弄されているのに楽しそうな子どもたち、と三世代設定は有効に機能していると感じました。やべー、どの世代にも感情移入してしまうぜ…(いや、おじいちゃんは無理か)
この映画、なんか、深く考えるよーな内容ではないんだけど、みょーに印象に残りました。なんだろ?
あとざっくりと
- 風花ちゃんはかわいい(確信)
- スターニンジャーの人いいな〜。テンション高い役って簡単じゃないと思うんだけど、「ヒーハー!」にもちゃんと感情いれてて、えらいなー。多和田秀弥さんか…メモメモ。ところでこの方、「特技:似てないモノマネ」って…?
- 天晴の人は動くとき腰が落ちているのがいいですね。上半身はフワフワしてるけど、これは本格的に動かしてみて欲しい。
- ゆるい戦隊のわりに動きが細かくて、いいのか?好きだけど。…と思ったらアクション監督は福沢さんか!自分の好みがわかりやすすぎるぜ!
- 殿さまが人間体に戻ったところで吹き出しそうになった。フジモンは出てくるともうギャグになるな!
- フジモンと天晴の人の息のあわせが「せーの」すぎてすげえハラハラした。
あと、エンディングのダンス上映中に立ち上がって踊りだした男の子がいて、涙が出るほどかわいかったです。