double standard

平成仮面ライダーへの思い入れを語ります。現在は更新停滞中。

私的平成ライダーネーミング大賞授賞式

いつまでも暗い話題をトップに据えているのもなんですし、あとリハビリがてら軽めの記事を書こうかな、ということで。
なかなか『ゴースト』については書く時間がとれず、取りこぼしが多いのですが。これだけは、これだけは!という話を今回したいと思います。
ディープスペクターというネーミングセンスが大好きです。という話です。全部すっとばしてソレかよ。ソレです。

いやだって、素晴らしくないですか?ディープスペクターですよ。ここに何重のネタがかかってるかって話ですよ。

あの有名なプロデューサー、コメンテーターであるデーブ・スペクターさんがかかってるのは一目瞭然なんですけど、素敵なのは、デーブ・スペクターさんがダジャレの愛好家であるという事実が背景にあることでこの引っかけがよりダジャレとしての存在感を増すところなんですよ。デーブさんが言ったダジャレなんじゃないの?という気すらさせてくるんですよ。

そしてただ笑いの意味だけがあるわけじゃないところも痺れるんですよ。

まず、ディープスペクターになるのが仮面ライダースペクターであるというネーミングの必然性。そしてスペクターというのは幽霊という意味であるという作品テーマに根差した前提。
次に、スペクターという語の大元には「見る」という意味があること(そこから派生してスペクターが「見えるもの」として「亡霊」という意味になったのですね)。
また、ディープ=深淵は地獄のイメージも持っていること。この作品のテーマにやはり根差しています。そして有名なニーチェの言葉から連想すると、深淵を覗くことは危険ではあるのですが、そこには「なにか」があるともいえる。
ディープは変身者である深海マコトの苗字「深海」にもかかっていますね。(上記の「なにか」を真実と読むなら名前の「マコト」もかかっていることになります)
つまり、仮面ライダースペクターが強大な力を手に入れるのにふさわしい名前なのです。


一見、脱力のダジャレなんだけど、そこには何重もモチーフが引っかかっている。でもダジャレ!ってバランスが素晴らしいと思うのです、ディープスペクター。
何重にも意味があるのに、まず腰が砕けるダジャレとして成立してもいる…このセンス…好きだ…
思いついた人、アイディアが出た時きっとガッツポーズしたと信じている(思い込み)。

というわけで、私的ネーミング大賞をあげたいと思います。おめでとう!!!

おまけ

で、そーいえば肝心のディープスペクターの姿なんですけど。
……
ウーパールーパーに似てるなあと思えてしかたがなくてすみません……