日記
コメントへの返信ついでに久々の更新。
もう更新停止と宣言しちゃえば〜…とも思うんですけど、なんか叫びたくなるかもしれない…と優柔不断に開店休業な日々…
『ビルド』の視聴も滞っております。けっこう順調に追ってたんですけど、テレビの買い替えやらなんやらしていたら置いて行かれました。毎週って大変です…作ってる人たち本当にすごいなって思います。
夏映画は上堀内監督ということで、最終回までには追いつきたい所存。
ところでVバックルのコンセレが出るとのことで。
困っております…
なぜならわたしはいずれ出る(ハズ)の『オーズ』と『ゴーバス』のBlue-ray BOXに向けてお金を貯めているから…
でも戦いたい!(違)戦わなければ生き残れない!!!
とりあえず仕様の発表待ちをいたしております。形式上音声入れにくいから、コンセレで出るとしたらドラグバイザーかと思ってたんですけどね。
REVOLUTIONを流す仕様が入ってたらあぶないかもしれない。
仮面ライダービルド 21〜23話感想
※一時、書きかけの記事を公開してしまっていました。すみません。差し替えます。
うわあ…(21話を見た直後の言葉)
前回の更新は21話を見る前だったのでした。なんてのんきなことを書いていたんだ…
というわけで、『ビルド』、まさかここまで踏み込むとは思っておりませんでした。
おそらく、平成ライダーで初めて主人公が人を殺したという描写がなされたはずです。
すごいなあ…
敏樹氏でも靖子女史でも虚淵さんでもなくて、武藤さんでなるとは思っていなかったな。
でもこれは、機が熟したとか単純に制作陣の覚悟が固まった、というだけのことではないように思います。
おそらくですが、視聴者に対する信頼度が高まったんじゃないかなーと勝手に思うのです。
実際、これまでも作中では殺人と明言されていないながらも、実質的にそれは行われていました。
それを「これは怪人なんで」という描写で言い訳をしてお茶の間に流していたわけです。
しかしそれは制作陣の及び腰と言うよりは、配慮の一環だったのではないかと感じます。そこまでやっていいのか?みんなついてこれるか?
そういう探り探りの17年間だったのではないか。
平成ライダーが問いを突き付けてきたのは間違いないことで、しかし一方で、視聴者がそれを受け止め時に答えを返し時にさらなる問いを突き返してきたこともまた、確かなことです。
時代も変化しました。痛みをオブラートで包んで提示するには、大人も子どももあまりに生の情報に接する機会が増えています。
そうした中で、「戦争」をテーマにする。ゆえにこそ制作陣はこの判断に踏み切ったのではないでしょうか。
視聴者も受け止めてくれる、むしろだからこそ見てくれるのではないか…そのように。
それくらい信頼してくれているなら嬉しいなあという個人的な願望かもしれませんが。わたしは勝手にそう受け取ったのです。
仮面ライダーグリスについて
とはいえ、ただぶつけてくるようなことはしないのはさすが。
うまいなーと思ったのが、戦兎の葛藤を一話にまとめたことです。見ている時は、えっ初めからこんな重いのぶっこんでくるの!?と思いましたが。逆にあれ引きでやられたら辛すぎますよね…
そして戦いが済んだ次の回では、冒頭に猿渡とミーたんのやりとりを入れることで息抜きをしてくるという。いや、さわさんの「5万円」にはかなり笑いました。
でもそのすぐ後でさらなる犠牲者が出るんですけど!つるべうちか!
さて、話を戻すと赤羽を不本意ながらも確かに自分の意志で殺してしまった(殺す可能性があると知りつつ戦ってしまった時点でもうギルティなのです…)戦兎ですが、グリスこと猿渡がほかでもない仇のはずのその背中を押します。
あれを見た時、なんでグリスが武田航平さんなのか腑に落ちたんですよね。
考えてみれば、殺人を犯して葛藤するってドラマ、現代劇ではほぼやらない・やれない話なんですよね。現代では特殊だから。子ども向け特撮ヒーロードラマだからこそできるのかもしれない。
でも、特殊だからこそ、すごく難しい演技なわけです。
武田さんはすでに平成ライダー経験者です。別に音也は殺人についての葛藤はありませんでしたが、平成ライダーが持つ独特の重さを経験しているわけです。
だからこそ、呼ばれたのかな、と。まあこれも勝手な見方なんですけども。でも、一視聴者として、武田さんがグリスとして立っていると安心感と説得力があるんですよね。それは、音也を知っているからだけではなくて。
あと、猿渡がああも分かった態度をとれるのは、彼が志願兵だからだよね。
説明もちゃんと受けて、なおかつ自分で選んだからこそ、覚悟も決まっている。
それに比べて戦兎と万丈が落ち込むのはしゃーないよ!だって君ら巻き込まれてるだけだもん!そこからどう覚悟をつかみ取っていくか…ということなのだよねえ。
しかしそのグリスも西都のライダーに対しては怒りをあらわにします。
ここ、ちょっとまだ消化しきれてないんですが。戦兎は許して、あいつらは許さないという線引きはしてしまうのか?
これは、仲間を虐待されたから、というのがあると思いますが。でも、だからこそちょっと危険。だって、戦いに感情を入れてしまう――正誤があると決めてしまう考え方だから。相手がいいやつでも悪いやつでも、戦争は戦争だよグリス。
でも……一人の人間としては当然の態度で。
実際に戦争をするのは人間同士だからこそかと思うと、この先が気になります。
戦兎の苦悩
いやー、犬飼さんすごかったですね…やつれ方が…
自室にひきこもってるのも相当でしたけど、個人的には現場に花を持って行ったのがたまりませんでした。
花!花て!そして手を合わせてひたすらに赦しを乞う…
その姿はあまりにも「普通」でした。ヒーローどころか、物語の登場人物とも思えない。近所に住むそこらのお兄さんでした。
花も、とにかく目についたものを買ってきたのかその辺で摘んできたのかというくらいのみすぼらしさで。
殺人とは非日常ではなく、まったくなく、日常の一つなのだとハッキリと突き付けるシーンでした…
決意の「変身!」も、あんな顔して変身したヒーローはまずいないのではないでしょうか。すごい、整った顔なのにぐしゃぐしゃにしたままアップで撮ったよ…
そんな顔するなよ!って言えませんでした。そんな顔しないでよ!ってなりました。
ああ、映画で楽しそうに万丈を煽っていた姿が遠い…
ていうか今こそ先輩ライダー呼ぶ時だよ!映司か紘汰あたり誰か呼んできてあげて!
戦兎とマスター
傷心の戦兎が最後に頼るのが裏切り者のマスターっつーのがまた痛い…ほかにいないのか人材!(いません)
でも戦兎の気持ちもわかる。ハッキリと裏切られたのはわかってるのに、それでもなお、あの時手を差し伸べてくれた温かさを求めてしまうのだよなあ…
いやわたしもつい、ムカつきながらも「でもなんかあるのでは?」とか思ってしまうのですよ。理由があったとしても駄目なことしてるんだけども!
マスター、「おやっさん」なんだよね間違いなく。と同時に、父性の立場でもある。葛城巧は母子家庭だし。
すごいなーこのマスターの造形。父殺しもここに重ねてゆくのだろうか…
戦兎と万丈と美空
さて前回でこの三人について、ちょっと物足りないなーとか言ってましたが、なんでそう感じるのか一つ見えたので書いておきます。
美空ちゃんに戦兎を止めるボタンが渡されました。重い、重いよこの流れ!
なんですけど、意外と重くならなかった。少なくとも戦兎が思いつめた回ほどには。
それはなぜかっていうと、美空ちゃんの葛藤があまり描写されてないからなんですよね。
あそこで、美空ちゃんもまた追いつめられているはずなのです、実は。
ボタンを押して戦兎を止める=殺すのか?という葛藤だけではない。見過ごせば、戦兎が再度殺人の傷を負うと言う葛藤もあるはずなのです。
あれほど苦しんだ戦兎に、さらなる苦しみを背負わせるのか?
でもそれは描写がない。
また、先立つカフェでの戦兎との場面では、美空ちゃんは戦兎に「あなたは人間!」と強く言い切ります。あそこはあそこで感動的なんですけど、一つ引っかかりもあるんです。
なぜなら、ネビュラガスを注入されたとはいえ人間である、と認めることは、戦兎がまぎれもなく言い訳もなく殺人を犯したということも認めることになるからです。
彼がそれをすでに、完全にとは言わないまでも受け止めているとはいえ。言い切るには美空ちゃんにも相応の覚悟が要求されます。
でもそれはするっと流される。
そして美空ちゃんが見守るその中で、戦兎を助けるのは、それまで葛藤がたっぷりと描写されていた万丈なのです。よくきたぞ万丈!
つまり、美空ちゃんが戦兎と万丈を「外から」思いやる立場になっちゃってるんですよね。そこが、関係性がそこまで強く見えない原因なのかなーと。
とはいえ、そこまでやったら辛すぎるから…という判断もありそうだなあとは思う。まあ辛いよね…
西都のライダー
外見を見て、「わー禍々しい、かっこいい!」となり、効果音が叫び声のようで「わー禍々しい、かっこいい!」となり。
変身解除後を見て、「お前かよ!!!!!」ってなりました。声が出た。
まあお手並み拝見かな…(幻徳に対してあたりが厳しいスタイル)(オチ)
この先への期待
本作はビルドもクローズもグリスも、みんな誰かのために戦場に出て傷ついている…という状況の作り方がうまいですよね。見ていて胸がきゅっとなります。
乱戦大好き人間としては、今後、東都と北都が組んで西都と敵対するのかが気になるところ。
今のところ、各ライダーは「国」を背負ってしまっているのがつらいところです。自由のために戦えていないよ!それを乗り越えて、すべての人のために戦えるようになるのか、が一つキーなのでは?とにらんでいますが果たして。
さて、しかしちょくちょくアマゾンズネタが入れられててちょっと笑ってしまう。映画のCMが入るってわかってない段階で脚本作ってると思うんですけど、さすが流れを持ってるな平成ライダー。
仮面ライダービルド
最初の方はぼやぼやと眺める感じだったのですが、ブラッドスタークの正体が明かされたあたりから「おおっ」となり、三国争乱に突入したところで「ほうほう」と見るようになっております。グリスかっこいい〜!
平ジェネFINALでテンション上がったというのもあるのですが、その上がったテンションを受け止めてくれるようなヒリヒリした話になってきて楽しいです。
最初は、ライダー版三国志ってすごい発想だけど、見せ方はどうなるのかしら?と思っていましたが、世界観の説明よりも戦兎と万丈の珍道中に焦点をあててくれたので素直に話に入ることが出来ました。
記憶がないわりに自信家なので暗くならないという戦兎のキャラクターもさることながら、やっぱり色々疑問を呈してくれる万丈くんがいることでお話が見やすくて良いですね。基本、万丈を応援する形で見ています。いけいけ万丈がんばれ万丈!
戦兎と万丈
戦兎も、飄々としながらも、記憶のないことへの葛藤…そこからヒーローをすることへの渇望につなげているところが人間味を増して好きなところです。信じた人に裏切られ、また己の過去に裏切られたからこそ、「誰も死なせない」ことを希求するというのも、ひじょうに個人的な事情な分、応援したくなります。きっとそうであっても許されない部分、許してくれない人っていうのはたくさんいて、でもきれいごとじゃないことを背負うからこそ、人をかばって戦うことが出来るんだと思うんですよね。
万丈は、美空ちゃんをデートに引っ張り出したところで一気に好きになりました。さすが彼女がいた男は違うな!次に戦兎と美空のためにブラッドスタークに怒ったところが好きです。お前いいやつだなー!
知性派の戦兎と肉体派の万丈というコンビネーションがうまく嵌まっているなーと思います。特にクローズのパワーアップ、戦兎だと肉体的にもたないというところがうまい。ビルドが使えばいいじゃんとならないところが。
友だちというわけじゃない、相棒というわけじゃない。反発しあっているというわけでもない。でも偶然で一緒に戦うことになってお互いを補い合う。これまでの主人公コンビとはまた違った形でおもしろいです。
気になるところ
主人公男二人とマスターのバランスはおもしろいのですが、少々女子が弱いかなーって感じがします。
特に美空ちゃんはキーキャラで、万丈や戦兎がお互いを補い合うための理由のひとつでもあるんですが。
なんでかなーと思ったんですけど、『ビルド』の話っていまんとこ一対一なんですよね。戦兎と万丈、戦兎とマスター、万丈と美空、みたいな。
戦兎と万丈とでと、戦兎と万丈と美空とでは、また空気が違うと思うんですよね。そこんとこが見えてないのかなー今のとこ。
そして紗羽さん…影が薄い…ジャーナリスト仕事でしか動かせてもらってないからかなー。
『ビルド』は遊びのシーンも多く用意されているので、この辺も出てきたらもっといいのになーと思っています。
作り
アバンでキャラクターの掛け合いがあるのが好きです。すごくキャラが広がるし、本編が重くてもバランスがとれている。これは発明では!?
演出的画面的にはまだなんか爆発してないなーというか。もっとめちゃくちゃなものが見たいなーというのはあります。
でも、戦兎と万丈のサイレント掛け合いには爆笑しました。そこでもノリツッコミはするのか万丈!そしてプロテインで懐柔されていいのか万丈!
ああでもこいつ、今プロテインも満足に摂取できない境遇なんだよなあと思ったら一気に同情してしまった…がんばれ万丈。
それにしてもマスターのキャラはとにかくいいですね。演じる前川さんの雰囲気のおかげで、むかつくんだけど憎めないという絶妙なバランス感覚。劇団系の方かと思いきや、モデル出身なのはびっくりしました。でもなるほど、すらっとしてると思ったよ!
この話、かなりの部分マスターの存在感に負うところが大きいと思うので、いいキャスティングだなーと思って見ています。
そしてグリス!武田航平さんの帰還だー!!!
いやー、かっこいい。けだるげなのに芯が熱いという人物像がこれだけ嵌まる人もなかなかおりませんね。
グリスの挑発的な変身ポーズがかっこよすぎて家で真似しています(馬鹿)。
そこからの「みーたん」には盛大にズッコケました。いや、こういう遊びいれてくるのとてもイイネ!
お話的にはついにボトル争奪戦が始まりました。三国入り乱れての戦争とは、難しい題材のはずですが、1クール目をじっくりキャラに割いたのが功を奏していると思います。見やすい…!『鎧武』からここまで来たかーと思いますが意外に早い進化だった。大森Pが『エグゼイド』からの連投というのが良かったのかなと思います。いやお身体は大変だと思うんですが。『エグゼイド』で得た知見がかなり最初から使われている感触があるので。
正直、大森Pとは合わないのかなーと思ってて、『ビルド』も見るまでちょっとためらいがあったのですが、今のとこ楽しく見れていて良かったなーと思ってます。
乱戦大好き人間としては西都の動きも気になるなー。さてさて。
仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイド withレジェンドライダー
大丈夫!?オーズファンのみんな泣いてない!?大丈夫!???
いや…実は、見に行くことにしばらくためらいがあったのです。
オーズは一度完結しているわけで。そして、脚本がメイン作家でないとなると、果たしてどうなるのか。
わたしはオーズが大好きなわけですが、そのひとつにあのいびつさがあったので、最近のライダーらしく爽やかにまともに描かれてしまったら、正直どう受け止めていいのかわからなかったのです。
一度終わった作品がもう一度息を吹き返すきの諸先輩方の不安とはこのようなものだったのか…察することは出ていましたが、しかしやはり同じ立場にならないと心底の実感にはなりませんね…
ですが、いろんなところで映司役の渡部さんが「一ファンとしてこだわった」とおっしゃっていたのを見たり聞いたりしたので、一念発起して見に行ったわけです。
結果…なんかえらいものを見せられました…これはまた妙な映画が出来上がった…
ビルド&エグゼイドだし、withレジェンドライダーだし、平成ジェネレーションズFINALだしって感じで、色んな要素のある集大成のような映画でした。
いやー1回見ただけでは消化しきれなくて3回行きました。3回行った映画は『さら電』以来ですよ!
相変わらず長いですが、感想です。
映画としての感想
まずは総体の話から。
さて、映画としては、メインストーリーはビルド勢、というか、いまだ迷いのある万丈にスポットを当て、先輩ライダーの背中を見せることで彼の意識を強める、というきれいなまとめ方でした。万丈くんみたいなキャラがメインでいるとやりやすいなあ。
しかし、なんの脈絡もなく一番痛いところを煽ってくる戦兎、万丈のことを間違いなく友だちと思っていない。
意外と、エグゼイド勢は活躍はするんですけど後日談的要素はありませんでしたね。
っていうか、この話でメインを張る設定上の理由はあるんだけど、物語上の理由がないという…
個人的にパラドの話が来るか!?と期待したのですが…まあ、『エグゼイド』に関してはどうもVシネの方で語れなかった部分を語りつくす気配を感じるので良いのでしょう。
でも迷いのある万丈にパラドも重ねるってのも良かったと思うんですが。二年もさまよわせて、かわいそうではなかろうか…*1
二つの世界がつながっているのではなく、並行世界としたのは、『ビルド』側の事情が大きいのでしょうが、その分それぞれの世界でキャラクターが分かれて謎を解くようになり、見せ方としてはごちゃまぜ度が下がって見やすくなって良かったように思います。登場人物多いからね。
恒例の夏映画のゲスト出演をああいう風にして絡めてきたのはなかなか手が込んでいるなーと感心しました。でもそれがまた先に繋がっていくのは細かい、芸が細かい。
ところで、新しいフォームチェンジの影が薄かったのは良いのか…?とちょっと気になりました。
まあ、最後に強化フォームのお披露目があるから、バランス的にこれでいいのかな。
それにしても、EX-AIDを何の説明もなく「エグゼイド」って読めるのすごいと思うよ万丈くん。
「赤と青の仮面ライダー!」「…お前もだろ」のところ、3回見て3回とも笑いました。大好きです。
飽きさせないカメラワーク
とにかくなによりカメラワークが良かった…!上堀内監督、すっかりファンです。
設定をじっくり練り、細かく解説してくれた結果、脚本的に説明台詞や説明風景が多くなってしまった本作。正直、ちょっと寝そうというか、子どもがむずかるのも視界に入ってきたりしました。
しかし、その物語上の動きの少なさを、上堀内監督の工夫された細かいカメラワークで飽きずに見続けることが出来ました。画面をただ見ていて楽しい、っていうのは、映画の基本的快楽なんだなーって再確認しました。
しかも、さらに言えばただのマニアックな構図遊びにとどまることなく、『ビルド』やこの映画の世界観を広げるのにも役立っていました。
たとえば、nascitaの前で緊迫したやりとりをする三人を、ガードレールの向こうから眺めたり、俯瞰で見下ろしたり、商店街を遠景でとったり。そうすることで、nascitaが、戦兎たちが、どんな場所で生き、暮らし、戦っているのかの実感がわくのです。
そうそう、最初の廃ビルは空撮(なのかな)でぐるぐる遠景でとっていてかっこよかったー!High&Lowで見たやつという気もしましたが(笑)
エグゼイドパートの、避難所を階段の上からなめていく長回しのところも最高でしたね。
緊迫感とともに、場の混乱が伝わってくる。その中で、医者たちが駆け回ってみんなを助けようとしている…役者のみなさんもすっかり役を自分のものにしているので、難しいカットだったと思うんですけど、浮ついた感じは全然なかった。あそこは実に見ごたえのある場面でした。
キメに使う静寂は、爆発を背景にした仮面ライダーのバイク集合シーンというチョイスも良かったです。あそこかっこよかったー!
ていうか、バイクアクションが多くておおっと思いました。
敵が惜しいぞ
個人的には、敵がなんかもったいなかったなあという気が。せっかく悪の科学者を出したんだし、そこは科学者対決に持ち込んでほしかった。研究を進めることに執着する最上に対し、同じく理系でその気持ちを解しながらもアンチテーゼを突き付ける永夢と戦兎…とか。
科学をどう使う?というのは、それこそ力をどう使う?というヒーロー物のテーマと通底するものであり、まさしく『ビルド』のテーマだと思うので、そこは繰り返しでもいいと思うんですよね。
ところであの謎のアジト、なによりもあの作り物感の強い鮭のせいで、へんてこPVを今から撮るのか!?と変な意識が湧いて困りました。よし踊ろうぜ!
それにしても、マッドサイエンティスト最上のどのあたりにファンキー要素が隠されていたのでしょう。趣味はパンクロックとでも言うつもりか?
オーケンさん違和感ないというか満を持して感がないというか、あれ、以前にもどこかでいなかったっけという気になりました。あながち間違いではない。
エニグマは手の形をしており、二体のカイザーはライトとレフト。手をつなぐ――なるほど、『オーズ』とからめるんですな!?と思ったら特になんもなかった。
いや、絡めなくてもいいけど、ここまでモチーフを統一したんならそっちで仕掛けが一つくらい欲しかったなあ。せっかくかっこいいんだし。
倒し方はなるほど裏技って感じで、エグゼイドとビルドの合わせ技感があって良かったです。
ちょっと注文
気になるところは、映画としての見せ場がいまいちわかりづらかったかなあ。
爆発炎上のレジェンドライダー戦に比べると、エニグマ戦が地味に見えてしまって…パワーアップもあったんですけども。
最上自体との対決における因縁がないのもあるかなあ。
バイカイザーがエニグマと合体して巨大な両手と空中戦するとか、もうダムが動き出すとかめちゃくちゃさが見たかったところはあります。
それから、説明台詞がとにかく多かったこと。
設定に凝るのはいいんですけど、ただダーッと説明するんじゃないくて、もっと動きや、おもしろおかしい表現とか混ぜて欲しいなあ。『鎧武』からここはあんまり改善されていない気がする…
お話としては、被害を最小限におさえるため、ではありますが、エニグマを起動させたことで各地に被害が出てるんだから、それに対する葛藤というか一言は欲しかったのがあります。命に別条がなくても、家が壊されたらみんな困るよ!
特に永夢は避難民と直接触れ合う立場だからそこのとこよくわかってると思うし、健康だけではなく笑顔を取り戻す医者になるというのがずーっと語られてきた信条なわけですし。
伏線の回収とか設定が緻密な分、こういうところも拾って欲しいなあと思ってしまいます。
あと、これは難ではないんですが、今回は完全に既存キャラで固めていて、それは吉でもあるし凶でもあるなーと思いました。
映画用視点キャラがいないと、世界観はかためやすいし、話も突っ込んだことができるし、ファンとしても見ごたえはあるんですが、一方で、現行くらいしか知らない人は置いてかれちゃう点もあるんですよね。
まあ今回は集大成という側面があるので、良いのではとも思いましたが。
テーマの回収〜先輩ライダーと万丈くん
本作、個人的にかなり先輩ライダーへの言及の仕方が好きです。
というのは、本作を見ながらあらためて、平成ライダーって個人的な理由で戦っていたんだよねって再確認できたからです。
そうだ…みんな、正義なんていうあいまいなもののためじゃなく、自分の中のゆずれないものを護り貫いた結果、世界を救うところまでたどり着いたんだよね…
戦兎だって、ラブ&ピースのため、だけど、じゃあなんでラブ&ピース?って言われたら、突き詰めると、そういう自分の心が温かくなる正しいことをしていないと、自分をしっかりつかめなくなっちゃうからなんだよね。単純に、いいやつだから、では片付けられない。
タケル殿だってとにかく人を助けたいという思いがまずあって、それで三回も死んだり*2、映司は映司でやむにやまれぬ個人的な事情からついにはメダルと同化してしまったり。弦ちゃんなんかは、まずダチのためがすべての先にあってそれが突き抜けて地球を救ったりするわけで。紘汰はいわずもがな…
万丈が迷うのは、ある意味当たり前の話であって。万丈、きみがヘタレとかそういうことではないんだよ。
戦いってのは厳しくて辛くて、そして責任がとにかく重い。だから軽はずみに戦えない人の方が本来は正しい。
でも、困っている人がいたら助けたくなるのもまた、当然の気持ちなんだよね。
その一歩を踏み出すために、「自分なりの理由」が必要になるんだ。理由が先か、後になるかはその人次第であって、ね。
歴代ライダーたちの苦闘を思い出し、現役ライダーの万丈の背中をみんなで見守る。そんな構成だったのが、"平成ジェネレーションズFINAL"と銘打た本作で描かれたことは、とても良かったと思います。
ところで、万丈が決意を固めるシーンですが。
「誰に頼まれたわけでもねえのに…」と「誰に感謝されるわけでもねえのに…」とのところは、オーズとゴースト逆の方が合ってたように思います。細かくてごめん!
あ、あと万丈に「あんたも仮面ライダーだからか」って問われた時に、弦ちゃんがいったんそらす顔になったのも良かったです。そこで簡単な肯定にしなかったのがすごくよかった。
テーマの回収〜歴代ライダーの描き方
あと、歴代ライダーの描き方が通り一辺倒じゃなかったのが個人的にすごく嬉しかったです。
それはたぶん、本人だけが出たわけじゃなかったからじゃないかな、と思います。
いまや大人気俳優の福士さんがでるだけで、『フォーゼ』ファンは嬉しかったと思うんですけど(セリフ回しが上手くなってて感動しました…!)、個人的には大杉先生が出たことで世界観の再現度がグっと上がったなあと思いました。
ほら、『フォーゼ』、大杉先生みたいなちょっと雑な人格がいてこそ、みたいなとこ、あるじゃないですか。
弦ちゃんのかっこいい活躍だけ見せられても、なんか『フォーゼ』らしくないというか。
大杉先生、まあダメ人間なんですけど、ああいいなって思ったのが、大杉先生が生徒を避難させていたところで。というのは、それを見て、弦ちゃんが「負けてらんねえぜ!」って言う。あそこで、うわー弦ちゃんだ!フォーゼだ!って一番なったんですよ。
傍から見たら先生のささやかな善行も「おお、意外とやるな」って上から目線になるところで、弦ちゃんは同じ目線で相手を見ることが出来る。どんな相手でもライバル=ダチ認定できる。そういうやつなんだし、そういう作品なんだよなーってのが詰まってました。
あと後ろのこと気にしないから、万丈がその背中にぶつかるとかそういう細かいところがらしくて良かった。弦ちゃんはそういう雑なところあるよ!
変身の3・2・1で大杉先生の変顔出るの楽しみにしてたので、出なかったーって残念がってたんですけど、仕事してたんならしゃあねえや!
『ゴースト』は、「永夢先生に助けられた命だから…!」でいろいろすべて回収していたのもさることながら、御成。あの壇黎斗(神はつけねえぞ)を手なづける御成…!さすが!これぞ『ゴースト』!!!って感じでした。
ところで、万丈くんがいちいち冷静に突っ込んでくれてとてもスッキリしました。エグゼイド勢みんな真面目だからさー。
しかしすっかり黒髪タケル殿に慣れてしまった。エンドロールで茶髪タケル殿を久しぶりにして新鮮だった。
あと、最後の戦いが水場だったのが最高でしたね…死に近い場所にこそゴーストは相応しいのです。
みんなが口々に普遍的な戦う理由を述べている中、一人だけ「人は未来を繋いでいける」とか「二つの世界をつなぐために!」とか、わりと関係ない話をしていたのもツボでした。すごい『ゴースト』っぽい。
しかし、柳さんがもう剃髪してないって理由だとは思うんですけど、アフロ御成がいるとどんだけシリアスな場面でもつい目が行ってしまってつらかったです。
『鎧武』はまあ立場的にあんまり出張れないんでしょうがないんですけど、久々に紘汰のめちゃくちゃなキックが見れたんで個人的に満点です。トランポリン使ってもあの高さはなかなか出ないよ!?
あとカチドキ見れたしね!
『エグゼイド』勢はわりといつも通りというか、すっかりもうそこにいるだけで成立してましたね。個人的には貴利矢の肩の抜けたアドリブや仕草がたくさんあって、そのおかげでよりリラックスして見れました。
それにしても、壇黎斗に対しても最後まで敬語を貫き通す永夢先生は本当に真面目でえらいな…って思いました。わたし、あいつキャラとしては面白くて好きだけど、基本的にやったことはまったく許していないよ!
でもちょっとだけ、例の冷たい目が見たかったなって思いました。
そんでもってオーズ〜オーズパートの濃密ぶり=平成ライダーの変さの再現
で、まあ、たぶんこの映画、ここの話をしないとおさまらないわけなんですけど。
でも、じゃあ、この「平成ジェネレーションズFINAL」って、オーズ完結編だよね。って言えるかというと、実はそうでもないんですよね。
ポジションとしては他のライダーと同じで、万丈に道を示す諸先輩方の一人。尺の割き方もそれほど他と変わるわけでもありません。テーマ的に特に深くかかわっているわけではない。
なのですが。
見た人はわかる、あの濃密さ。
おかしい…おかしいくらいに濃密なんですよ!
レーダーチャート作ったら、他が全部同じくらいなのにオーズの要素だけめちゃくちゃ抜きんでてるという。
でも内容的にはそれほど関わってない!バランスがおかしい!
でもね。このめちゃくちゃさ…見てて思ったんです。
ああ、『オーズ』だ…平成ライダーだ……
そう。先にも述べたように、平成ライダーというのは、個々の信条をどこまでも貫いた結果、正義に肉薄するという、とても人間的な、情念的な、個人的な話なのです。
だからこの映画で、オーズ勢が他とのバランスなど一切考慮せず、個々の情念をどこまでも貫いて彼らの話を成立させていたの、まさしく同じ構造であると言えるのではないでしょうか。
個人性が際立つことで、平成ライダーの、他とは一線を画す異質さ――公式がほぼ二次創作みたいな謎の構造が存在していた。その情念こそが、硬直したお題目を突き破り、生きたヒーローを作り上げた。
だからこの映画を見ていて、すごくしっくりきたんです。ああ、これは平成ライダーそのものだなあと思って。
最近、すごくまともな話が続いているので、平成ライダーも丸くなったな…根を下ろしたな…と、感心する反面、寂しさを覚えていたのですが。この映画を見て、まだまだ枯れてない!大丈夫!と強く思いました。
"平成ジェネレーションズFINAL"の名にふさわしい変さ、あったと思います。
オーズファンの視点から
とまあ、一通り映画として語ったんですが。
いやあ、オーズファンとしてはこれはもう、興奮せざるを得ないんでね、語らさせてもらいます。
ていうか、万丈の髪型とTシャツの柄を見て、え!憑依くんの!?って期待したんですけどなんもなかった。
新フォームもフェニックスだから、えっ!?タジャドル!?って反応したけど特につながりはなかった。
なんなの?話には食い込まないのになぜここまでオーズ推しなの?敵は手をつなぐというモチーフだし…なんの暗喩なの?こちとら、興奮のあまり沸点が高くなっているからすごく無意味に動揺するよ?
とりあえず、いちいち映司とアンクの表情が、感情が乗りすぎてすごい。でも、口から出てくるのはいつもの軽口、ってところが、もう本当に『オーズ』で、渡部さんが脚本かなり手を入れたと聞きましたがいったいどこからどこまでやったんですか!?って感じです。靖子にゃんトレース完璧すぎじゃないですか!?
また、台詞とかだけじゃなくて細かいところもオーズファンの心をくすぐってきてすごかった。
- 肩車して現れるガメルとメズール!
- 落ちていくアンクに手を伸ばす映司!(腕を一回たたくとこも最終話リスペクトなのか!?)
- MEGAMAXの回収!まさかの回収!
- 背中から襲われるウヴァさん!そうこなくっちゃ!
- アイスで命の取引が成立する映司とアンク!
- アンクの投げるメダルで変身する映司!
- 他が強化フォームの中で、あえてのガタリキバのチョイス!予算が降りないと発動できないため、本編での発動が映画を含め二回しかなかったガタキリバのチョイス!ウワー!
- アンクの声で変身するタジャドル!
- なにもいわず、目だけで感情を表現して消えていくアンク!すごい靖子っぽい!!!
- 映司ー!アンクー!ウワー!!!(断末魔)
はあはあ…すみません、取り乱しまして…
いや、実は最初見ている最中は、「え?大丈夫?なんの説明もなく二人の世界に入ってるけど、大丈夫なのこれ?」って動揺していたんですけども。でも、例のBGMがかかって変身した瞬間、「もうどうでもいい!!!!!」ってなりました。もうどうでもいい!オーズファンとしてすごいもの見てるからもうどうでもいいです!
すごく良かったです!!!ありがとう世界!(でかい話になった)
ところで、上映終了後、近くの男児がしきりに母親に感想を述べていたのですが。それが、「オーズ、かわいそうだった」。
「少ししか一緒にいられなかったんだよ。かわいそうだよね」ってずっと言ってて、おばちゃんグッときてしまいました。いい感想だ少年…その気持ちを大事に持って、大きくなったらまたこの映画を見返してほしいと思いました。
集大成として
という感じで、平成ライダーファンとしても、オーズファンとしてもとても楽しかったです。ビルドの話としてもちゃんと成立しており、遊びの要素もたくさんあって、いろんな面から見ごたえがあって良い作品だったと思います。
3回行ったんですけど、ポストカードは一回しかもらえませんでした。会場の問題かな。
ちなみに弦ちゃんでした。なんかこういうのよくフォーゼが当たる。しかし、今の福士さんでこの髪型は貴重だろうなあ。
あ、あと、エンドロールもやばかったですね。名場面のチョイスが名場面すぎて動揺しました。個人的にはタコヤキでかちこむアラン様のカットがあったのがGJポイントでした。
オーズ全コンボとか、オーズのラストカットが映司・アンク・比奈ちゃんの手つなぎとか、『鎧武』ラストバトルのカットとか、ツボの押さえ方がすごい…あれをファイリングして配ってくれ…
そういえば、どの主題歌も口ずさんでる子どもに三人くらい出くわしました。みんなわかるのかー、そうかー。今の『ビルド』なんか難しそうだなあと思ってたんですが、そんなのは大人の思い込みなんですねえ。
というわけで、年末年始とても楽しい映画ライフでした。
冬映画の共闘シリーズはこれでひとまず一区切りということになるのかな。この先はどうなるんだろう?楽しみにしています!
仮面ライダー電王10周年に寄せて 〜わたしと『電王』〜
※今回はただひたすら自分語りです。
もう10年、なんですねえ…
10年。小さなコハナちゃんを演じた松元環季さんが選挙権を得るほどの時間ですよ。
ちなみにこの間お久しぶりにお写真拝見しましたが超美人になられていて変なテンションになりました。驚きつつも納得し、感動するとともにあたまが下がるというか…
けれど、それだけの時間でありながら、人は毎日をせいいっぱい生きていくのに忙しくて、意識することはなかなかありません。
特に若いうちはみなそうなのではないでしょうか。
わたしも、若いころ――二十歳を少し越えたあたりでそんなことを思ったことはありませんでした。成人式だって、当たり前に来るものだと思っていたものです。それはそのまま、将来のビジョンというものが、靄に包まれていたことも意味しています。
むろん、すでにしっかりとした未来を描いていたり、描かざるを得ない人はいっぱいいて。でも、わたしはそうではなかった。
2007年。わたしは目指してした道と生き方にはねのけられてというかほぼ勘違いであったことに気づかされ(挫折すらできませんでした)、でも今更方針転換もできずに、それまで信じていた"自分らしさ"が崩壊していく中に埋もれて壊れかけていました。
というところで『電王』と出会ったわけです。
内容についての思い入れは何度か語らせていただいたので割愛するとして、この作品を皮切りにわたしは平成ライダーにはまりました。
精神的谷間の時期だったのもあり、一日2ディスク消化というスピードで、最終的には『ディケイド』が始まるまでにはコンプリートできていました。家の近くにレンタルビデオ屋が3軒あったのが勝因だと思います。いまは動画配信があるから便利でいいですね。
で、『ディケイド』初回をワクワクしながら視聴して、思ったのです。10年てすげえ、と。
記念回なんて生易しいものでなく、記念シリーズが出来てしまうほどの年月なんだ、と。振り返らないと初期が忘れられてしまうほどの年月なんだ、と。
果たしてさらに10年後、平成ライダー20週年がきたとき、わたしは何をしているのだろう?
いやその前に。『電王』10周年が来る。あれだけのヒット作だし、その後の展開を見ても、何もやらないわけがない。
平成ライダー10周年のお祭り騒ぎの中で、それまでの人生で一番はっきりとした手ごたえでわたしはこんなことを考えました。
『電王』が華々しく迎えるだろう2017年を、わたしは、今いるこんな暗闇で迎えるわけにはいかない。
わたしも胸を張って「『電王』10周年おめでとう。また会えたね」と言えなければならない。
一歩でも先に進んでいなくてはならない。
時間をテーマにした『電王』は、奇しくも、わたしに未来をくれたのです。
それからいろいろありました。最初はなかなか変化も起きませんでしたが、その中で、やれることはとにかくすべて手を出しました。
就職、転職、結婚。それから、このブログを始めたこと。
独り暮らしをやめて実家に戻る際、それまでの自分を背中から降ろしたくてほとんどの荷物を処分してしまい、大きなダンボール箱二つほどしか手元に残さなかったことを今でも強く覚えています。
とにかく前へ前へと願っていました。ともすれば過去を否定しそうになりながら、でもそれをしないで済んだのは、ずっと傍らに『電王』がいたからかもしれません。
わたしはずっと自己評価が低くて、それで夢にすがっていたのかもしれません。夢が夢でしかなかったことに気づかされた時、手の中に残っていたものは何もありませんでした。
でも、かつて愚かだったとしても、それでも培ったものもあったのです。そのおかげでしのげた局面もいくつもあったのです。
「変わることを恐れないで 明日の自分見失うだけ」「変わることもう恐れないし 変わらないものも大事にしたい」
気がつけば、わたしは今のわたしになっていました。
何が変わったのか、変わらなかったのか、もう、ほとんど自分ではわからないほどに。
というわけで、10年の時が巡り、いままたわたしは『電王』と向き合っています。
主演の佐藤健さんは押しも押されもせぬ立派な俳優になられました。年下の佐藤さんの活躍を目にし続けるのもまた、一つの刺激でありました。
あの夏、はじめて『電王』を見て心が奪われたあの瞬間から――
長く苦しく、でもあっという間の10年を経て。
今、わたしは胸を張ってこれを口にすることができます。
『電王』10周年おめでとう。また会えたね。
そしてこれからも、ずっとよろしくね。また20周年で。
仮面ライダーエグゼイド 減点方式と加点方式の違いから(総合感想)
ちゅーわけで、やっとここにこれました。
見てる最中にいろいろと考え付いたこともあったのですが、とにかく最後まで見てから…と思ってたので、途中の感想で煮え切らない部分もあり、読んでて変な感じにさせてしまった面があったのは申し訳ないです。
ということで、『エグゼイド』と向き合って一年見た感想となります。
あ、でもここであらかじめ断っておくと、自縄自縛で見たわけではない…とは自分では思ってます。だって、イヤじゃないですか。趣味なのに楽しくないの。
一歩引いて、を意識していたので、勢いがなくなったってのはあるとは思いますが。
んで、そういうことで気持ちを切り替えて『エグゼイド』を見てみますと、わりと楽しめたんですよね。
特に黎斗がグネグネしてからは。最終章は演出もすごく良かったですし。
じゃ、発言を撤回するのか?ファンになったのか?
という話なんですが。
そういうわけでもないんですよねえ。というのは、『エグゼイド』って、確かにしっかり作られててそこが特色であり良いところなんですけど。それって、減点されない良さ、ってことでもあるんですよね。
だから、誉められるんですけど、じゃあ満足かっていうとそうでもないんですよね。
そこんとこ、言葉にしてみたいと思います。
減点のないヒーロー
振り返ってみて、『エグゼイド』の大きな特徴というべきものは、減点箇所があまりない、ということだったかなと思います。堅実というのともちょっと違うというか。
まずストーリーに破たんがほぼない。
全体像につてはわりと最初から青写真はあったっぽい印象があるんですけど、とはいえ、東映ヒーロー物伝統の「撮って出し」により、いろいろイレギュラーは発生していたと思います。ですが、それをほとんど感じさせないような仕上がりになっていました。
物語はキャラクター個人のものと、全体を通す軸とがあります。軸の方は、序盤のゲストを呼んで回すのは導入として脇に置いておくと、中盤以降、めちゃめちゃサクサク進めていって、もたついていた印象はほぼないです。
キャラの方でも伏線の回収をしっかりとやってましたし、見せ場が終盤にきちゃうとかもありましたが、ほぼ全員、捨てるとこなく語れていたと思います。敵も含めて。いやー、グラファイトがキッチリ生きるとはね!
次に設定がブレてない。
これも東映あるあるだと思うんですけど、ビジュアル的にこうするとかっこいいから設定から離れるけどやって良し!みたいなのがなかった感じがあります。すんません、厳密に言えないんですけど(おい)、少なくとも引っかかるところはなかったですね。
なかなか活躍しづらいレベル1が最終戦で使われたのはとても良かったと思います。
キャラについても医者はそれぞれ病理医とか外科医とかバラけさせてましたけど、その属性に沿って動きが決められており、ここもブレはなかったと思います。
それからテーマが見失われてない。
テーマはほぼストレートに「命の大切さ」、それをゲームモチーフとからめてやってましたね。
これは大森P作品の特徴っぽいんですけど、まあ、前面に出てきたのは終盤入ってからになっちゃいますが、永夢がパラドを罰し、赦し、受け入れる一連の流れは、序盤中盤で永夢がこだわった「自分も命を救われたから人を救いたい」「心も治す医者になりたい」が効いていたと思います。
とまあ、『エグゼイド』、このように見ていくととてもきれいにできているというか、平成ライダーの癖に!と言っていいかと思います(全方位に無礼)。ピーキーな設定を立てて、撮って出しをしながらも安定して走りきる、ということをやった、というのは、大きな評価にしていいかと。平成ライダーでも可能なんだ!という妙な驚きがあります(全方位に無礼)。
以上が、通して見終わっての肯定的な評価となります。
ですが、賛否とは表裏一体なもので、わたしが『エグゼイド』にいまいち乗り切れなかった、序盤で不満を表明してしまったのは、まさしく上記の美点によるものではなかったかと思うのです。
安定と無難と
これは何回も繰り返して言ってたんですけど、ゲスト回に特に見られた味の薄さ。なんというか、一通りの正論を書いて終わり、というパンチの弱さがどうしても納得いきませんでした。
というのは、些細な描写がキャラクターや物語の強度を作っていく面があるので、そこにこだわりが見られないと、大きなテーマに対してもそうなんじゃないかと見えてしまうんです。少なくともわたしはですが。
一通りの正論って、言ってしまえばある意味で借り物の言葉になっちゃうと思うんですよ。永夢は医者として、体だけでなく心も助けたいと行動する主人公でした。その彼が、「まあこんなところで」的な正論で行動を終えてしまうのは、キャラの特徴づけとしてはインパクトが薄いように感じられました。
突飛なことを言って欲しいというんではなくて。正論でいいんですよ、ただ、その言い方、示し方に、工夫がもっと欲しかった。キミの話がボクァ聞きたいんだ!
設定にほぼブレがなかったというのも、一方で冒険があまりなかったということにつながるかと思います。あんな妙な見た目をしていて、やってることが普通のヒーローってのは、ちょっともったいないんじゃない?とわたしなんかは感じるわけです。期待するじゃないすか…
キャラもまた、いじって、元の流れに戻すことで、その反動で育つという面があると思います。大我なんかはニコという奔放な相棒ができたことで無愛想さに愛嬌がでましたし、神を自称するまでになった黎斗の暴走なんかもそうですね。ただそれは正直、脇の部分といえて、主役である永夢はなかなか崩せないところはあると思うんですけど、とはいえ永夢・飛彩・ポッピーの三人の組み合わせがもう少し広がりを持ったらなあ…と感じます。
ポッピー闇落ちのあたりでキャラが広がりそうな片鱗は少し見えたんですけど、でも、それ(キャラを広げる)よりも『エグゼイド』は話が進む方に尺を割くんですよね。いや、サクサク進むのは全然OKなんですけど、もうちょっとキャラと仲良くさせて欲しかった。たとえ全体にキツキツの進行だったのだとしても、キャラより進行をとっちゃうところが個人的には向かなかったですし、余裕があるのだとしたらそれこそ「なんでやねん」(唐突な関西弁)って感じで。
キャラ付けについては、あと、台詞のこともあると思います。
台詞についても、全然、キャラとシュチュエーションと進行にブレはない。決め台詞、口癖だってちゃんとある。ブレはないんだけど…印象に残りづらい。
すげえいい場面、いっぱいありました『エグゼイド』。演出もあいまって、わたしも見ながら「ヒイロせんせい〜!!!」とか「永夢がんばって超がんばって」となったところがいくつもありました(特に終盤)。
なんですけど、画面は思い出せても台詞が思い出せないんですよ。
一所懸命、真摯に語ってくれている。でも、台詞って音声だから、長かったりすると覚えて居づらくて。
テーマに関しては、映画や終盤が本当に良かったんですけど、一方で、これだけのことが言えるなら序盤でも言おうぜ!ってなった。いや、言えないのかと思ってたから…言えるんじゃん…
序盤から丹念に積み上げて欲しかったなあ。
前フリは丁寧に
大森Pはスロースターターと聞きます。確かに『ドライブ』も、全部の要素が出尽くしての終盤は熱かった。
ただ、それってスロースターターというのか?という疑問が。
というのは、ふと『ドライブ』の夏映画を思い出したんですよ。『エグゼイド』の夏映画を見た時に。
「おお、今回は導入が丁寧だなー」って。Pのことは正直、意識してなかったんですが、きっと何かがつながったんでしょうね。
大森P作品、フリが苦手では。
これからこーいうことをやりますよーっていう、フリ。それが苦手なのでは…?
脚本の高橋さんも、見ている分に、どうも立て筋の進行の方に気が行きがちで。どんどん進むんですけど、ノリが合わないとどんどん置いてかれるんですよね。
じっくり見てると、要素をきちんと消化してるんですけど、メリハリが弱いような。画面にあんまり変化が見づらい感じがあった。
むろん、このサクサク進むのが心地いい!という評価もあると思うんですけど、やっぱりキャッチーさ、欲しいところであります。
むろん監督とか、全体会議による方向性とかいっぱい要素はあるわけですが。
『エグゼイド』、実はわたしも「わかりにくい」という評判を聞いたことがあるのですが、展開が目まぐるしい、というよりも、この前フリの物足りなさが「わかりにくい」に繋がっているのではないでしょうか。どうだろう。
『エグゼイド』が成さなかったもの、成したもの
平成ライダーは安定感がない。そこが魅力の一つだけど、もうちょっと枠組みをしっかり立たせていこうよ。
ということをわたしも言ってきたわけですが、こうして安定してみたらみたで不満に感じる、と人は贅沢なものだな…と思います。尖ることと安定することは相反する要素で、でもどちらもないと物足りなく感じてしまうのだな…
ヒーロー物なんだから、間違わないのが大事なんだと言われればそうだとは思うんですが、平成ライダーそれでいいのかい?と。普通ならやらない手で物語を作れるのが、平成ライダーの積み重ねてきたアドバンテージなのではないかい?と。これは、わたしの評価ですが、そう感じるのです。
実を言えば、そんなある意味で無難と呼べる面が気になっていたのは『エグゼイド』以前からで、『ゴースト』なんかもそうでした。ただ『ゴースト』は縦軸も含めて全体にふわっとしていたので、子ども向けに振り切ったのかなーと思ってあんまりこだわる気も起きなかったのですが。『エグゼイド』はがちがち固めてきたからついに気になったのかもしれません。
とはいえ。
もちろん『エグゼイド』はこれはこれで、安定をやりきったという勲章は間違いなくあるわけです。『エグゼイド』が生まれたことで、平成ライダーに今まで足りてなかった部分が補われたという面は必ずあるわけで。それが今後、またどのように後進に影響していくか、そういう楽しみ方もあるかなーといまは思います。脱輪スレスレに尖りもすれば、伏線やテーマが見事に決まる、そんなものも出てくるかもしれませんしね。
個人的には、もっとこう、ぶつかってきてほしいですけども。
てな感じそんな感じ。
仮面ライダーエグゼイド 33話〜45話(最終回)感想
ちゅうわけで見終わりましたー!
全45話は最短かな(『DCD』を除く)。とはいえ、コラボ回が結構あった『キバ』全47話や『オーズ』全48話、『鎧武』全47話(全部武部P作品だなあ)を考えてみると、突出して短くはないんですね、こうしてみると。
感想はざっくりと、大きな話は総括に回すんですが、この最終章、わたし楽しかったですよ。
クロトがまーやりたい放題でめちゃめちゃ笑いましたし、あとは良い流れに良い演出がついてて、引き込まれた場面もいくつもありました。
とりあえずわたしのメモには「上堀内監督」の名前が二重丸で囲ってあります。
ここまで見て、ああこれが見れて良かったなって場面があって、途中でやめてたらそれは見れないんで、続けて良かったなと思いました。
でもまあ、やっぱり序盤で抱えた不満は残り、ていうか、それについての考察も深まったという感じでした。
まあそれは総括で。
さて、感想。
キャラとストーリー
まずは真のラスボス・クロニクル。いやー、貴水博之さん、こんなに出ずっぱりとは思いませんでした。
しまいには鼻歌まで!ぜいたく〜!
なんか、ミュージシャンライダーで対戦できそうですよね。強いのばっかりだし。
おもしろいなーと思ったのは、クロニクル、ポーズは困らせられるんだけど、存在的には絶対的な強さではないんですよね。
どう攻略するか、っていうのが肝で、ゲームテーマらしいなって思いました。
飛彩先生はここにきてやっとスポット!小姫ちゃんおよびそれにまつわる大我との因縁が明かされ、それはそのまま大我とニコの話にも繋がるのでした。
婚約者の命と医者の使命、どっちを選ぶ?という難題に対し、それほど引きずることなく話を進めるのが『エグゼイド』らしいなー。サクサク行くよね。
でも、ここでもたもた悩まれると、医者だろ!って言いそうになるので、進んでくれてよかったです。
とはいえ飛彩がめっちゃやつれてて、心底苦しそうなのが伝わった。それを踏まえて、最後の慟哭はすごく良かったです。
あ、あと、役立たず(ゴメン)のパパがここで仕事してて、良し!とずっと言ってました。
んでもって、飛彩と大我の物語の終結としてのグラファイト戦。
いやー、途中、グラファイト影薄くない?と思ったんですが、おつりがきましたね。
パラドがあの道を選んだ一方で、悪役ゲームキャラとしてのアイデンティティを貫いたってのは大きいですね。
ところで、『エグゼイド』、最終戦もなんですけど、戦いが夜から朝と時間推移がハッキリとしているのがなんか印象に残りました。
永夢はどんどん低い声が出るようになって、すごかったですねえ。貴利矢との殴り合いのところはびっくりしました。顔立ちが優しい系なんで特に。
しかし、やっぱり一番の見せ場はパラドとの決着でしょうね。演出もあいまって、ここ、本当にすごく良かったです。
なにより、医者として怒っていたのがとても好きです。ていうか怖いな…良太郎といい、大人しい人が怒るの超怖い。
また、パラドの方も享楽的な態度から一転、子どものように死に怯え、罪に震える姿は、自業自得と思っていながらもヒヤリとしました。
そして貴利矢復活!おかえり〜!
しかし、序盤でわたしが貴利矢を支持していたのはその時点でひとり安定した演技だったからなわけですが、帰ってきたこのタイミングではみんな立派に役を習得していて、画面が見やすくなっており、良い意味で贔屓する必要がなくなっておりました。
医者とゲームがテーマの作品で、復活ってのはどうなんだ?と探り探り見ていました(その意味で小姫ちゃんを諦めたのは偉いなーと思った)。結論としては、そもそも死んでないという見解が示されてそこはクリアということになるのかな。
そして、貴利矢自身も、自分がよみがえったのは使命のため、ということで、安易な復活にならないように気を配られていた印象はあります。
うーん、でもなー。あの辺、もっと強調して語られて良かったと思うんだよなー。生き返りに対する考え方は、医者がテーマなだけに、もっと正面からやってほしかったですね。
ただでさえ、ゲームって何回も復活できるしリアルじゃないよね、という批判が世の中にあるので、そこに対する反論は聞きたかったです。
さて、みんな大好き壇黎斗神。
いや、神て。ていうか、神ではなくない?一定の条件下のみで万能という縛りは神ではなくない?ねえねえ〜…とクロトをつついてみたい気持ちがあったりなかったり。いじりたいじゃん、あいつ。中の人も活き活きとしており、正直、『エグゼイド』で一番描かれていたのではないか疑惑がある。高橋さんもっと遊ぼうぜ!
永夢も貴利矢もずっと嫌いなのがウケますな。最後に温情が加えられたの、あれは完全にポッピーに免じてだからな…覚えておけよ(無理)。
過労死のとこはめちゃくちゃ笑いました(いや笑えないんだけど本当は。黎斗はライフがあるから過労死するほど自分を追い込めるんだろうな…)。永夢にキレられるのも含めて。とはいえ、攻略法が見つかったときは二人してはしゃいだり、そこは二人ともゲーマーだよね、本当(あそこ好き)。
演出
正直、ここにきて演出が超良くて、それで最後まで見れたってとこ大きいです。いや大事。映像作品だから。
特に良いな!って思ったのは二点。
一つが、無音を使った演出。クロニクルのポーズや、パラドの消滅の辺りですね。また、パラド関連では、水の使い方もからめてきて最高でした。
というわけで上堀内監督の名前を必死にメモってました。冬映画では監督だよヤッホウ!
永夢がパラドに死を教え、そして赦し、受け入れる一連の流れは、脚本も力はいってましたし、飯島さんがなによりスゲエ良かったし、演出もこれだしで、こう一年見続けてきた甲斐みたいなもんがありました。平成ライダーにはこういうことがあるんだよなあ。
二つめが、空間を活かした、ヒキの画面、余白の画面の多用です。
これは誰の専売特許というわけでもなかったかな?だから、『エグゼイド』らしさといえばいえるかもしれませんね。
空を活かした屋上の場面や、暗がりの中クロトに手を差し伸べるポッピーをヒキで撮る場面など、余白が多いおかげでなんだか透き通った印象が残りました。
子ども向けだから、どうしても詰め詰めになるところを、こうした表現を多用したというのは、なにげにすごいことなんじゃないのかなあと思いました。
あ、あと、山口監督。わたし、『エグゼイド』はのんびり見て、気になったら調べるというスタイルだったのですが、「お!?この爆発は!?」となってクレジットを見ると山口監督なんですよねー。いやまあ『ゴースト』のころからそうだったんですが。山口監督も注目している監督です。
わたし的には『電王』で印象深い田村監督がまたライダーに来てくれたのも嬉しかったです。なんか画面が違うんですよね。こう、硬質というか。
命がテーマ
テーマに関しては、確かに最終章で爆発!といった感じでしたね。正直、舐めてました。ごめんね!
命、そしてさらに健康のありがたさまで。真摯な脚本もですが、なにより、若い役者さんたちの真剣さが説得力を増していました。
パラドは死の痛みを知り和解し、グラファイトはバグスターであることを貫いて消滅し。永夢は命と死を抱え込むことでそれを昇華させる。
わたし、好きですよ。すごく良かったと思います。ただ一方で、パラドはともかく、壇正宗に特にドラマがなかったのは残念でした…経済効率を優先して命をもてあそぶ黒幕って、ちょっと古くないか。そこはもっとなんかあったろうと思うのですよ。せっかくの貴水博之さんだしさあ。
そこんとこは夏映画で昇華って感じでしたかね。それはそれで、全部やった!と言えますが、一方で、映画に回すなよ…とも思います。
あと、映画の位置づけ。それについては最後まで見る前に見て、よし最終回を見てから言及しようと思ってたんですが。
別にかん口令をひくほどの秘密ではないのでは…?
てなわけで、とりあえず、書きたいことをさっと書いたらこんな感じです。
なんか絶賛ぽくなっちゃったなあ…というのはですね。『エグゼイド』、減点方式だと評価キープなんですよ。
その辺の話は総括の方で。
まあ今はとにかく、『エグゼイド』役者さん、スタッフ、一年間おつかれさまでした!!!