double standard

平成仮面ライダーへの思い入れを語ります。現在は更新停滞中。

仮面ライダーエグゼイド 13話〜23話感想

おお、おもしろくなっている!!!

第二章と位置付けて良いのでしょうかね?13話〜23話は、貴利矢の死とともにゲーム病に深い闇が隠されていることが明らかになった12話を終え、13話からは主人公である永夢の謎を中心に、ついに幻夢コーポレーションに切り込んでいきます。

個々の目的で動く医者側とどんどん本来の姿を見せ始める幻夢側。要素が絡みあうストーリー展開は、正直ノれなかった第一章とは異なり、おもしろく鑑賞できました。
全体のストーリーについては、周回遅れですし、もっと語れているブログもあるかと思うので、ここでは、わたしにとってどこがどう良かったか?をまとめておきたいと思います。

ストーリーが本筋一本に集約

とにかくまあ、これが一番でした。
第一章でノれなかったのは、毎回のゲストストーリーがぬるいのと、メインキャラたちの動きが個別で進んでいくところだったのですが。
第二章ではゲストの割合は減らされ、大筋に尺が多く割かれるようになりました。
もともと、かなり設定面に力を入れているのは感じていたので、そっちが表に出てきてからは見ごたえがありました。
永夢の秘密も、言っちゃうと歴代の主役が抱えていた秘密よりは軽めなんですけど、でも「どうなるの?」と興味が惹かれる。それは、秘密があることそのもので引っ張るのではなく、情報を断片的に出し、そして出ることで局面が変わるように展開していたからだと思います。

ゲストストーリーがない方が見やすいのでは…と思っていましたが。どうもわたしにはそのようでした。


『エグゼイド』のゲストストーリーのどういうところに引っかかっちゃうかって話もしておくと。第二章だとこんな具合で。

医者は命がけ、って、その回のテーマとも関係してくるからそれはすごくいいんだけど。でもそれって、たとえば医者自身も感染の危険がある病気を扱うとか、戦場など過酷な現場で言うものであって。自分が手術しにくい病気にかかっていることは、なんかちょっと違くない?
あと、絶叫マシーンに乗れない少年の話も、特訓に付き合ってあげるのはすごくいいんだけど。でもそれって、克服しなくちゃならないことか?まず彼女に聞こうよ!恥ずかしいところを見せたくないという気持ちはわかるけど、21世紀的には強がるよりも自分の心を相手に明かして相互理解を深めていくべきじゃない?あとそれでダメっていう彼女だったらそれはそこが問題じゃない?

サブストーリーが雑だと、主人公たちが体現しようとしている主張までも雑に見えちゃうんですよね…だってサブって小さい話じゃないですか、メインに比べれば。でもそんな小さいものを大事にしてくれているから、大きな話も呑み込みやすくなると思うんですよね。

所詮サブだから気にならない、という意見もそうだなあと思うのですが。こういう意見もあるよ、ということで。


あ、でもバーガーはすごく良かった〜。

キャラが立ってきた

筆頭はやはり大我&ニコですね。コンビを組ませるとキャラが立つとは敏樹氏の至言ですが、真実ですな〜

真面目な永夢・ポッピー・飛彩という主役サイドは動かせないところなので、こうしたはっちゃけができる陣営がいるのは画面を彩りますね。しかもそれが闇医者というアンダーグランドなキャラの大我ですから、これはもうおもしろい!(ていうか、まさしくブラック・ジャックですなあこれ)
ニコもすごくかわいい〜。生意気なところが、憎らしさよりも素直になれない子どもっぽさであることが伝わる黒崎さんがとてもいいですね!ゲームで負けたから、という理由も、些細なことだけど彼女には重要なんだなーとわかります。

そして檀 黎斗!!!いやー、一回死んでからすさまじくキモくなって素晴らしいです!演じる岩永さんはお姿だけならうすあじ好青年って感じなのにな〜。第一章とのギャップが激しくてそれにとてもウケました。
グネグネ立ち上がるところとか楽しかった(笑)。

飛彩先生もツンデレが発揮されてきて、永夢とコンビが確立してきましたね。

あと永夢の秘密という軸を中心に全員が絡みだしたのはうまかったなあ。主人公がなにも知らず、知っているのは周囲と視聴者のみ、という状況設定は良いなあと思いました。
視聴者とキャラの間に共犯関係というか、キャラの動きに入り込みやすいというか。

台詞が熱くなってきた

台詞芸はもう少し尖って欲しいな〜ってのが個人的な希望なんですけど。
でも、「目の前の病気を治したいだけだ」と永夢本人に伝わらないように本心を吐露する飛彩先生とか、大我の「リスクは俺が引き受ける」というニコ曰くの素直じゃない庇い方とか、そうそうこういう使い方見たかったんだよ〜!というのが第二章ではちょいちょい見られて嬉しいです。

個人的にやはり脚本というのは、どれだけキレのある台詞をくりだせるか、が見所の一つと思っているので(小説は地の文も含めて戦えますけど、脚本は書いた言葉が直接視聴者に届くのは台詞だけなんですよね)そこんところもっと見せて欲しいなと思います。


あとバグスターの設定のひねり方とか、パワーアップがまさかの分身でキッズたちのごっこ遊びはどうなるんだとかもあるんですけど、ざっとこんな感じで。
ゲーム的に見た時も面白がり方もあるとは思うんですけど、わたしが全然ゲームしない人なんでそこは触れません。ゲーム好きな人ならもっと『エグゼイド』楽しめてるのかもしれないなあ。

『鎧武』の発展形、と言われているのが第二章に入ってよくわかりました。なるほど、ひじょうにシステマチックなところがあります。
ここまで設定に基づいたストーリーで展開されていく平成ライダーがついに実現したということは、第二期の大きな収穫でしょうね。それの何が強いかというと、ストーリー部分だけに注目して楽しむ層も取り込める、ということだと思います。第二章についてはわたしがまさにそんな感じ。
あー、それがゲーム性なのかもしれないなあ。書いてて気づいた。

個人的には思想戦が見たいところではあるのですが、それは終盤に期待するとします(大森Pにはその傾向があるようなので)。まだラスボスもわかんないしな〜。どうなるのかな〜。

ポッピー変身体は第三章か〜。女性仮面ライダーレビューについてはしばしお待ちを。
しかし最新話にけっこう追いついてきたぞ!次の感想書きもしばらく間は空きそうなんですけど、そのときはそれほど最新話と距離がないかも?
というわけで今回はここまで。ではまた。

おしむらくは、やっぱりレベル1があんまり活躍しないところ…!知ってた…!(苦渋)