double standard

平成仮面ライダーへの思い入れを語ります。現在は更新停滞中。

檀臣幸さん死去……

第一報を目にしたとき、まったく理解できませんでした。冗談とは思えないけど、なんか勘違いしているんじゃないかって。
50歳……

檀さんのお仕事は、お芝居はもちろん声優としても活躍されていて、有名なところでは『Vガンダム』やほかにも吹き替えをたくさんやっていらっしゃいました。が、わたしの見るものとは重ならず、認識したのは『仮面ライダーW』の井坂先生役ででした。

平成ライダーの敵役の中で、わたしが「あ、ヤバイ」と思ったのは二人だけいて、その内の一人が檀さん演じる井坂深紅郎 / ウェザー・ドーパントでした。ちなみにもう一人は『龍騎』の浅倉威。
エグいんですよー、井坂先生。動物園の回で、実験のため「死ぬほど追い詰めるけど、でも殺さない」ってことを女の子に仕掛けるんですけど、あれ相当エグい。それがまた悪役としての井坂深紅郎を際立たせていました。
いくら脚本にあるからといって、実際の演者によってその加減は変わります。檀さんが演じたことで、ウェザー・ドーパントにあそこまでの恐怖を持たせることが出来たのだと思います。

ちょっとだけ話はそれますが、最強の敵ダグバも怖いですが「ヤバイ」とは思わなかったんです。
浅倉と井坂先生が「ヤバイ」と思わせたのは、彼らが人間だから。人間だからこそ、あんなことが出来てしまうというのが恐ろしかった。
それは演者がちゃんと人間として彼らを演じたからの説得力なんですよね。
檀さんの演技はそれだけすごかったんだよな…


残されたわたしたちには悼むことしか出来ません。ご冥福をお祈り申し上げます。合掌。