double standard

平成仮面ライダーへの思い入れを語ります。現在は更新停滞中。

余禄:なぜ『電王』はあれほど女性に人気が出たのか?

というわけで、『電王』の話。
いやなんか、特撮男子がどうもここでつまづいてるっぽいので。

なんであれほど女性層にヒットしたのか?についての一論。
まあ、わたしが女性代表というにはアレですが、とっかかりにしていただければ。

てなわけで『電王』が女性に大人気を博したのは周知のとおり。
だいたい、佐藤健さん、中村優一さんなどのイケメン人気関俊彦さん、遊佐浩二さん、鈴村健一さん、てらそままさきさん、三木眞一郎さんなどの人気声優の起用、に原因が求められる傾向があるようです。

じゃあ結論でてるんじゃねえかって思うんですけど、でもいまだに疑問が呈されるってことは、やっぱりこの理由で腹から納得するのは難しいということなんでしょう。

まあだってうすうすわかるもんね。
だってイケメン人気っていったって、それは毎年のことだし、確かに佐藤さんは大ブレイクしたけど、前年には水嶋ヒロさんが主演だったわけだし…それなら『カブト』も『電王』みたいな爆発してなくちゃおかしいよね。
声優人気も、そりゃたしかに遊佐さんや鈴村さんはいままさに旬!って方でそりゃ若い子は食いつくけど、そのほかの方、普通にベテランだからね。いまさらキャーとはならんだろ。「お、ミキシン、やっぱり王子様キャラかw」くらいのスタンスですよ。
イケメン人気も声優人気も、それは確かにあったけど、すべてではないんですよ。

じゃあ、なぜ?
というところで、もう、いいからみんな落ち着こうぜ!とわたしは叫びたい。
受け入れようぜ、素直に、現実を。
『電王』がおもしろかったからだよ!!!!!!!

それでも納得できない、どうしてもって言うんなら、わたしは以下がポイントだと思う。

  • お話がわかりやすく、でも入り組んでいたこと。(それまでは、わかりやすくはなかったからね)
  • 人間関係が固定化され、戯画化されていたこと。(女性は、人間関係を楽しむ傾向があるからね)
  • 演者が上手だったこと。

特にこのみっつめだけど、この辺がうまく消化されていない気がする。

いくらイケメンは人気があるっていっても、青田買いする層っていうのは女性全般じゃない。
そして、たいていの女性は、作品の質が高くないと満足しないものだ。その質っていうのは、大きなところで、演技ができているかどうか。

でさ。それまでの平成ライダーはみんな下手だったんだよね。ぶっちゃけちゃえば。

でも『電王』は一味違った。というのは、重要なキャラが着ぐるみというポイントがあったから。
着ぐるみといえど、演じているのはベテランのアクターさんたちで。そして、声を当てているのは実力派の声優さんたちで。
そこには、高度な演技があった。それでお話が大人でも楽しめるほどしっかりしていれば…そりゃ、見れるよね、と。

簡単なことだとわたしは思う。そしてみんな知ってるように、その簡単がすごく難しいんだ。

特撮じゃないけど、『半沢直樹』なんかを思い出してもいいんじゃないかな。
あれだって、オトコ臭いキャストにストーリーなのに、「なぜか」女性にも人気が出て、でもそれについてはあっさりみんな納得したじゃないか。
話がおもしろくて、俳優の演技が見ごたえがあれば、ちゃんと評価されるんだって。


というわけで、以上が、平成ライダーに『電王』から入った一女性ファンの分析でした。

イマジン人気については「あんなコワイ着ぐるみなのに?」という声もよく聞かれましたが、特撮にすんなり入れるような女性はアニメ等に親和性が高く、異形にも愛着を持ちやすいのだと思う

まああとやっぱり演技が良かったから、キャラクターとして受け入れられたんだと思う。