ドラマCD 仮面ライダー剣 -切り札の行方
2004年に放送された特撮テレビドラマ 『 仮面ライダー剣 』 が
10年の時を経て、なんとドラマCDで復活 !「お前は …… 人間たちの中で生き続けろ」
唯一無二の友に告げられたあの日から数年 ――
始は喫茶店で一人、いなくなった友 ・ 剣崎を思い …… 。一方、剣崎はバイクで、とある街の修理工場を訪れていて ―― 。
運命と戦い続ける男たちの後日談を、テレビドラマと同じキャストで、
完全新作音声ドラマとしてお届け !
(アニメイト商品情報より)
たいそう今更になりますが、やっと聞けました。
いやー、ドラマCDの良いところは、聞いてる最中にほかのことが出来ることですね。映像は、見てたらほかのこと出来ませんからね。
というわけでこのたびの感想は、聞いている最中に思わず走り書きしてしまったリアルタイム呟きになります。箇条書きです。
それにしても…10年か!
リアルタイム感想(箇条書き)
ネタバレになってももったいないので、感想垂れ流しです。
聞いた方はたぶん場面がなんとなくわかってくれるはずと信じています。
聞いてない方は、がんばって想像してみてください(無理)
- パッケージが完全無欠に古くからのファンのみを対象にしている…
- あ、でも、剣崎と始のこと考えたらしかたないのかな
- おお、小説版と印象いっしょ!
- 剣崎噛んでる噛んでる剣崎
- いきなり怒鳴る始
- きみら追憶にひたりすぎや
- 映画版と會川小説版とちゃんと踏襲されておる!
- 声優さんと俳優さんは、演技のやり方が違うからアンバランスに聞こえるなあ
- 登場人物の連想がつながっていってキャラ紹介になっていくっていう手法、好きです
- ドラマCDで登場人物を説明するときはナレーションでか他の人物の口を介してしか方法がないわけだけど、後者だと語り手の対象への思い入れが強く表現され過ぎるきらいがあるんだよねってなにが言いたいかっつーと、聞いてて照れてくるぜ!
- 褒め合いすぎやで!
- アンデッドサーチャーの音に即座に反応できた自分に感心
- 恋人か!
- 噛んでる噛んでる剣崎噛んでる
- 10年以上経ってるのに椿さんのこのふわふわさ!ハラハラする!懐かしい!
- バイク屋のおっちゃん、声もせいもあってか、かなりのキャラ立ちである
- 恋人か!(二度目)
- 橘さんイイ声だな〜
- みんな声変わらないなあ!睦月はさすがに変わってたけど、そりゃ当時高校生だからなあ
- ハラハラする!
- 良かった…虎太朗と広瀬さんにも言及があった…
- 集まってくると調子の出てくるブレイド勢
- ファンの間でのネタを拾ってくる脚本力
- うむ…この二人が再会可能な条件っていったらそうなるものな…
- なんだこの言い合い!
- 『ブレイド』って真っ直ぐな話だから、会話もストレートで、まあ照れるよね
- いまならスカイプもあるぜ!
総評
會川版や宮下版の小説のような目新しいアイディアはなかったけれど、登場人物たちをていねいにじっくり描いていて、作品にも10年愛し続けたファンにも優しいお話で良かったなあと思いました。
10年後の続編という意味
映画版、小説版の設定を細かく拾っていたのもそうだし、今回は出てこない登場人物にもたくさん言及があったのが嬉しかったです。
うん、色んな人との出会いから影響を受けて、みんな成長したんだもんね。
10年、キャストもファンも応援し続けたご褒美、って感じがしました。
だから、それほど熱心ではない自分みたいなのまで騒ぐのは、なんか違う感じもするのですが。けど、コアな人たちだけでなく、その周囲も喜ぶことが、さらにこの先も作品の息を永らえさせていく大切な要素のひとつだとも思います。というわけで、「おもしろかった〜」(笑)
それにしても10年…すごいなあ。
言っちゃうと『剣』は厳しい感想/意見の多い作品なわけですが、それでもファンは「いや、好きなんだ!」という声をずっと発し続けてきて。それがついにここまで来たんだから、なんかいろいろ大きな可能性のあるイイ話ですよね。もちろん、『剣』主要キャスト陣の仲良しさっていうのもあるわけですが。
「評価」と、それとは別のところで動く「感動」。聞いている間、そのことについて、しみじみと噛み締めていました。
このCDの位置づけ
さて、これにて『剣』には、後日談が三種類そろったわけですが。
すなわち…
ムック本に掲載された後期メインライター・會川さんの短編*1。
「小説 仮面ライダー」のシリーズの一作として上梓された、サブライター・宮下さんの長編。
そしてこの、主要四人のキャストがそろったドラマCDになります。
この三つの位置づけとして、わたし個人としては、以下のような感触です。
會川版…正史
宮下版…2
ドラマCD…スピンオフ
分量の問題もあると思いますが、宮下版はオリジナル要素がとても多いので、少し距離を置く感じなんですね。
會川さんのは、ほんの一言つけたしましたよって、ほんのりしたところが多いのですが、さすがに最終回を書いた方なので引き継ぎの色が濃く、やはりこの位置づけに。
そしてドラマCDは、脚本家の方が特に本編に関わっていない方であることと、それを補うそれ以上の解釈があったわけではないというので、こうなりました。しかし、このドラマCDの大きな意味は主要四人がそろったということにあると思いますし、雰囲気を壊さないよう大事に大事にしてくれているので、「楽しさ」という意味ではひじょうに強いと思います。
どれもそれぞれの良さ、意味があるので、「後日談が三つある」というよりは、「三種類の味が楽しめる」と捉えています。
ちなみに好みで言うとわたしは宮下版が一番好きだな〜。
さて、残る期待はふたたびの映像化でしょうか。
実現したらすごいな!がんばってほしいな!
でも、剣崎や始はどうしたらいいんだろう?…まあ、もう、多少変わっていても「そういうもの」として受け止めるから、気にせず東映は踏み切ればいいよ!
たのむぜ!
おまけ
あと、一応予約して買ったので、座談会CDももらえました。しょっぱな自虐から入るこのキャスト陣は本当に素敵だなと思いました。
タイトル、わたしは採用されたこれが一番素敵だと思いましたよ!GJ!