double standard

平成仮面ライダーへの思い入れを語ります。現在は更新停滞中。

仮面ライダーアマゾンズ ep.1・ep.2(ざっくり感想)

お久しぶりでございます。なんとか水面に顔を出しましたアップアップ。
『ゴースト』本編はもちろん、『アマゾンズ』に『鎧武』小説版、さらには『ドライブ』のVシネに小説版…ああっと、『1号』!
この春のイベント目白押しはどうした!東映はファンを攻め立ててくるな!楽しいけど!
というような状況に、沈黙を続けるのも悲しく、なんとか隙を見ての『アマゾンズ』感想でございます。
といっても、ざっくり感想なんですけどね、すみません。

初アマゾン体験

というわけで新生アマゾン誕生!でもオリジナル知らない平成野郎なんですけどね、ごめん!
しかし『アマゾン』の異形っぷりはかねがね。だいたい、ズラリと歴代が並んでると、一番目を惹きますからね。
歴代にその名をとどろかせる特異点・アマゾン。奇しくも同じ名前を持つ「amazon」という会社と出会い、ネット配信というまさしく21世紀の舞台に立たされ、果たしていかなる冒険を繰り広げるのか?

一目見ての感想は…アクションがかっこいい!!!
テレビのような、ある意味でワザとらしく「見せる」アクションとは違い、また、映画のような、迫力を全面に押し出したのとも違う。
等身大の、息遣いを感じる動きでした。
駆除班の行動も隙が無く、やられ役という感じもなく、気が付けば彼らの呼吸に合わせてわたしも息をしていました。
「あ、これ、死ぬやつだ」というのがすぐわかるというか。
ドロリと溶けて消えるのが救いですね。遺体残ったらキツイやつですよ…

灰がかった映像。Vシネってたいていこういう画面になるよなーちょっと飽き気味なんだよなーと思っていたら、ep.1最後の最後で赤と緑のアマゾンの鮮やかさ。そうきたか!と、手のひらで額を打ちました。

とはいえ、Vシネっぽすぎもせず。地上波の一回り二回りコクを増やしたという印象を受けました。もう少しワケがわかんなくてもいいよ!とは思う一方、この路線は好きです。なんか、R指定が上がるとなったら途端にはしゃぎだすタイプの映像、あんまり好きじゃないんですよね・・・(ライダーに限らずというか、ドラマの映画化とか漫画の実写化とかこんなの多いよね)

ep.1・2は石田監督。作品の冒頭、駆除班の苦悩や悠と仁の対比をねっとりと描きました。
お次の登板は田崎監督。徐々に姿をあらわすアマゾンプロジェクト。世界と個人の対比を担当するのかな?

二匹のアマゾン"ズ"

今回のアマゾンはおよそ4000体。よんせんて。でも、"虫"というコードネームのわりにモグラとかコウモリとかいるのね。
その中で異彩を放つのが、アルファとオメガ、始まりと終わりの名を持つ赤と緑の個体です。

アマゾンアルファ=赤のアマゾン=鷹山 仁は、自分で殺したものしか食べない、まさに野生の狩猟者。
アマゾンオメガ=緑のアマゾン=水澤 悠は、病弱のため閉じ込められて育った、わかりやすいまでの養殖。

仁は鶏はさばくし、生卵は呑み込むし、見るからにヤバげ。一方の悠は、薬を食事としてフォークで食べるというこちらもヤバげ。

しかし、ひとたび変身すると、アルファはその歴戦の見かけから意外なほどに立ち居振る舞いはスマート。パンチはワイルドですが、指先で挑発をしたり、相手の動きを見切って避けたり、かなり知性派です。
オメガは野生というにはあまりにも本能的。ぬめっとした動きにちょっとゾっとしました…でも腰が細い辺りが養殖な感じはする。
ep1のラストのオメガのドアップがまじで怖くて、大人でよかった!と思いながら見ていました。しかし、ベルトを着けるとバージョンアップというか、装甲が増えたというか、少し生物度が下がったのが面白い。アルファが傷がたくさんついた動物的な姿をしているのとこちらも対象的ですね。

最初に聞いたアオリである「野生V養殖」。しかしさすがというべきか、コトはそれほど単純ではないのですなあ。
なにが野生で養殖なのか?養殖は野生に劣るのか?野生は養殖に負けるのか?
油断していたところに攻め込まれた感じです。ここの対比、楽しみ!

駆除班

ヤラレ役かと思っていたらさにあらず。これから彼らは何を背負い、何を目撃するのか?

金でつながった傭兵同士。けれど、同じ釜の飯を食べれば情も湧く…
割り切った関係でもなければ、なれ合った関係でもない。だからこその息苦しさ。石田監督のねっとりとした描写力により、気が付けば自分もからめとられていました。
モグラくん、この先どうなるんだろう…辛い気配しか感じれぬ…
でもなんで彼は制御できているんだろう?

そしてトンボアマゾン。馬場さんは信頼されているなあ。
でも、「りゅうさん」って呼ばせるのはどうかと思ったよ、ありがとう!(うるさい)
(とはいえ、なんとなくこれは偶然なんだろうなあとも思う。だんだん慣れてきた。でも嬉しい)

アクションもしっかりしていて嬉しいね。紅一点の望さんのキックが良い。
アクションといえば、全体的に隙あらば足払いをかけるところが気に入っています。
正直、コウモリのマントとか「おうダサ…」と思ったのも事実ですが、アクションの力で相殺できているという感想。
このアクションあっての『アマゾンズ』視聴モチベーションだったりします。まだストーリーが動き切っていないこの段階では。



こんなところで。
赤と緑、始まりと終わりのアマゾンが、何を生み出すのか見守っていきたいと思います。
それにしてもベルトはなんなんだよ!けど、あれは変身道具というより、体の機能の制御装置なのかしら?とも思ったり。


追記
せっかくのネット配信なんだし、もっとワケわからん攻めの姿勢でもいいんだよ!というかみたいな!と思う。
でも、ふと考えてみれば、まじめにきれいにしっかり作る白倉P担当作品マジで久しぶりだし、脚本をガチガチに固めてくることで定評のある靖子女史が制限に捉われずその力を発揮するということで、今まで見たことのないものが見れるのではないかということで、これはこれですごく楽しみではある。